【足首の捻挫後遺症】ヨガの基本ポーズ(パドマーサナ)が痛くてできない…意外な原因と2回の施術で改善した経緯
「このまま、基本ポーズすらまともにできない状態が続くのだろうか…」
ヨガティーチャーとして日々鍛錬を重ねる中で、パドマーサナ(蓮華座)をするたびに感じる右足首の痛み。階段を踏み外して捻挫をしてから2カ月半、湿布を貼っても一向に引かない違和感に、ヨガへの集中力は途切れ、心に不安が広がっていました。 色々試しても良くならないと諦めかけていた足首の痛みですが、実は痛む場所とは別のところに、解決の糸口が隠れていたのです。
この記事の内容
ご相談者様のプロフィール
- 年齢・性別: 40代 女性
- ご職業: ヨガティーチャー(ヨガ歴10年)
- 趣味: ヨガを極めること
- お悩み: パドマーサナ(ヨガの基本ポーズ)での右外くるぶし周囲の痛み。正座時の同じ場所の違和感。
- 既往歴: 1年前に頸椎ヘルニアと診断され右首から腕に痺れがあったが、現在は落ち着いている。(今回の足首の症状との関連は薄いと判断しました)
ヨガへの集中が「痛みと不安」に変わった日
Yさんの痛みのきっかけは、2カ月半前に階段を踏み外して足首を捻ってしまったことでした。 整形外科では捻挫と診断され、湿布薬で様子を見ていました。しかし、2カ月半が経過しても、右外くるぶし周辺の痛みと違和感は残ったまま。
「パドマーサナはヨガの基本ポーズなので、これができないとヨガにならないんです。いちいち痛んで煩わしいし、足首が気になってヨガに集中できない…」 様々なケアを試しても変化が感じられず、「もう良くならない気がする」と、精神的にも辛い日々を過ごされていました。
なぜ足首へのアプローチでは捻挫後遺症は良くならなかったのか
通常、捻挫で損傷した靭帯や周囲の組織は、受傷から6週間以上経過していれば、組織自体の修復は完了しているはずと考えられます。Yさんの場合もすでに2カ月半(約10週間)が経過しており、湿布薬で表面的なケアをしても痛みが和らがないのは、靭帯そのものの損傷が現在の問題ではないからだと推測できました。
Fascial Manipulation®(筋膜マニピュレーション)の視点では、「痛みを感じている場所」が必ずしも「痛みの根本原因」であるとは捉えません。過去の怪我や日常的な負担が蓄積し、結果としてそこに痛みが出ていると考えるからです。
Fascial Manipulation®で着目したのは「筋膜の滑りの悪さ」だった
では、修復が終わっているはずの足首がなぜ痛むのでしょうか。 ここでFascial Manipulation®の考え方を当てはめると、全身を包み込む「筋膜」の滑りやすさ(滑走性)の低下が影響していると考えられます。
Yさんはヨガティーチャーとして10年間、下半身に日常的に負担をかけてこられました。その積み重ねによって、足の筋膜の柔軟性が一部で低下していた可能性があります。そこへ「捻挫」という強い衝撃が加わったことで、痛みを感じる条件が整ってしまい、治りきらない痛みとして足首に現れているのではないか、と仮説を立てました。 ふくらはぎや太ももの筋膜の硬さが足首の筋膜を引っ張ってしまい、痛みを感じやすくなっているというイメージです。

改善までの歩み
- 初回: 捻挫の影響と日常の負担を考慮し、右のふくらはぎ周辺から足先にかけての筋膜にアプローチしました。施術後、その場でパドマーサナをとっていただくと、痛みが気にならなくなったとおっしゃっていただけました。
初回に施術したポイント:赤い点が痛む場所、黄色い点が筋膜の硬い(滑りの悪い)所です。


- 2回目(約1カ月後): 初回の施術後、痛みは当初の15%程度まで軽減したとのことでした。今回は右足からふくらはぎに加え、太もも周辺にまで範囲を広げて筋膜のバランスを整えました。施術後、残っていた違和感も気にならない状態になりました。
2回目の施術ポイント


- その後: 3回目のご来院は、2回目から3カ月後でした(今回は腰痛でのご相談でした)。その際、足首のその後の経過を伺いました。
痛みから解放された、新しい生活
足首の状態について尋ねると、Yさんは明るい表情でこう教えてくださいました。 「足首はすっかり気にならなくなりました。パドマーサナはもちろん、どんなポーズをとっても全く違和感がありません。本当にありがとうございました」
ヨガの基本ポーズであるパドマーサナを痛みなく組めるようになり、再び「ヨガを極める」という目標に向かって、心置きなく集中できる日常を取り戻されました。

※できなくなっていたポーズも問題なくできるようになりました。
諦める前に
「何ヶ月経っても違和感が消えない」「いろいろ試しても変化がない」と、痛みを抱えながらも我慢している方は多くいらっしゃいます。 もしあなたが同じようなお悩みを抱えているなら、少しだけ視点を変えてみませんか。
あなたの痛みの原因は、今触っている場所にないかもしれません。
筋膜という全身のつながりから身体を紐解くことで、長く抱えていた痛みの意外な原因が見えてくることがあります。どうか諦めずに、一度当院にご相談ください。
※当院は医療機関ではありません。 ※効果には個人差があり、本記事は一個人の経過の紹介です。 ※気になる症状は医療機関にご相談ください。