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クライミングで肘の内側が痛い|2025年度日本代表・平野夏海選手の改善の記録

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クライミングで肘の内側が痛い、原因は肘だけじゃないかも|喜多見の整体の症例記事
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幼少期から大学までサッカー選手になることを夢見ていましたが、怪我を繰り返し、実力的にも難しいと感じてその道を断念。 ならば、「自分が治す人になろう。」と思い、専門学校に入学し理学療法士の国家資格を取得しました。 赤十字病院で整形外科を中心に中枢、内部疾患にも携わりながら約3年間勤務。筋膜マニピュレーション(Fascial Manipulation®)認定セラピスト(日本ではまだ24人しかいない)である院長から2年以上指導を受け、現在は認定セラピストを目指し臨床に専念しています。

「このまま、だましだましで大会を続けるしかないのかな」

半年前から、肘の内側の痛みがずっと気になっていました。2025年度のスポーツクライミング日本代表(リード種目)として大会が続き、休むという選択がなかなかできない。握り込むたび、引きつけるたびに痛む——そんな状態が続いていた平野夏海選手のお話です。

結論からお伝えすると、私が最初に触れたのは、痛みのある肘ではありませんでした。ものを強く握ったり引いたりする動作で肘の内側が痛むとき、肘まわりの負担だけでなく、肩甲骨まわりや手首の動きが関係していることがあります。この記事では、そう考えてアプローチした一つの経過を紹介します。

特に、次のような方には参考になるかもしれません。

  • ゴルフ・テニス・クライミングなど、握る・振る・引く動作の多いスポーツで肘の内側が痛む
  • 家事や仕事で手をよく使い、肘の内側が痛む
  • ケアを受けるとその場は楽になるのに、動くとまた戻ってしまう
  • 肘まわりだけを見ても、なかなか変化が続かない
  • 練習や仕事が続き、長く休む判断がむずかしい

患者様プロフィール

  • お名前:平野夏海さん
  • 20代・女性
  • 2025年度 スポーツクライミング日本代表(リード種目)/アスリート社員
  • お悩み:半年ほど前から続く、肘の内側の痛み
  • これまでのケガ:過去に、肩や手首を痛めた経験があります
喜多見の整体で施術を受けた2025年度クライミング日本代表・平野夏海選手

クライミングは、指先から肩、体幹までを使って全身で登る競技です。平野選手にとっては仕事であり、生活の中心でもありました。

※本記事は、平野夏海選手ご本人の同意を得て掲載する、一個人の経過の紹介です。同じ症状名でも、必要な見立てや経過には個人差があります。

肘の内側が「痛みと不安」に変わっていった

肘の内側の痛みの場所を指し示す様子(喜多見の整体)

ものを強く握ったり引いたりする動作を繰り返すと、指や手首を動かす筋肉の使いすぎから、その付着部にあたる肘の内側に負担がかかりやすいと言われています。平野選手の場合も、痛みが出るのは競技中にホールドを強く握り込む動作(クライミングでいう「カチ持ち」=指先を立てて、小さな縁を強くつかむ持ち方)や、体を引きつける動作のとき。肘の内側を指で押しても痛みがありました。

クライミングでホールドを握り込む動作の再現

大会が続くスケジュールの中では、「痛いから休む」という判断がむずかしいものです。平野選手も、痛みと付き合いながら練習と大会を重ねていました。半年という時間は、決して短くありません。

なぜ、肘だけをケアしても変化が続かなかったのか

肘の内側が痛む場合でも、痛む場所だけでなく、肩甲骨まわりや手首の動きが関係していることがあります。肘だけへのケアで変化が続きにくいときは、この見方が手がかりになることがあります。

平野選手は、代表活動に帯同する方から鍼のケアを受けていました。その場では和らいでも、また競技に戻ると痛みがぶり返す——そんな状態だったそうです。丁寧なケアを受けてもなお続く痛みには、別の見方が必要なのかもしれません。

Fascial Manipulation®(筋膜マニピュレーション)では、「痛む場所は結果であって、原因は別の場所にあることがある」と考えます。肘が痛いからといって、原因が肘にあるとは限らない——この視点が、今回の出発点になりました。

そもそも Fascial Manipulation® は、この「筋膜」という組織そのものに着目する手技です。筋膜は全身をつなぐ膜であると同時に、痛みなどを感じるセンサーが多くあることが報告されています。だからこそ、離れた場所の筋膜のこわばりが、肘の痛みの感じ方にも関わっているのではないか——そう考えてアプローチしています。

Fascial Manipulation®で着目したのは、肘ではなく「肩と手首」でした

本ケースでは、過去に肩や手首を痛めた経験と、日々の競技動作を踏まえて、肘から離れた部位にも着目しました。

Fascial Manipulation® では、筋膜を全身の各部位をつなぐ一枚の膜のように捉えます。全身タイツをイメージしてみてください。どこか一か所が引っ張られたり、こわばったりすると、その影響は離れた場所の動きにもあらわれることがあります。

肩・手首から肘への筋膜のつながりを示した図

肩や手首を痛めた経験も踏まえると、肩甲骨まわりや手首のこわばりが、筋膜のつながりを通じて肘まわりの負担に関係している可能性がある——私はそう見立てました。さらに、競技レベルでの日々の使いすぎ(ホールドを強く握り込む動作の繰り返し)も重なっていたと考えています。

だから、痛む肘そのものではなく、肘から離れた肩甲骨まわりや手首の筋膜のポイントに着目してアプローチしていきました。

Fascial Manipulation® は、イタリアの Luigi Stecco 氏が体系化した、筋膜への手技(イタリア式筋膜リリース)です。

改善までの歩み

1回目
施術を終えると、その場での痛みは半分以下になりました。

肘の内側を押して痛みを確認する様子

「痛みはだいぶ引きました」

2回目(約1か月後)の施術前カウンセリング
前回からの経過をうかがうと、プレー中の痛みも半分くらいになった、とのことでした。

3回目(大会前)の施術前カウンセリング
さらに経過をうかがうと、こう話してくださいました。

「プレー中の痛みはほぼなくなりました。練習を痛みでやめることがなくなりました」

痛みを気にせず、全力で登れる日常へ

半年のあいだ、痛みと相談しながら続けていた練習。それを、痛みで中断することがなくなりました。「全力でつかむ」ことに迷いがなくなった——アスリートにとって、これは大きな変化だと感じています。

痛みが消えることそのものより、「やりたいことに全力で戻れる」ことを、私はいちばん大切にしています。

諦める前に

もし今、どこをケアしても戻ってしまう痛みに困っているなら、一度立ち止まって考えてみてほしいことがあります。

あなたの痛みの原因は、今触っている場所にないかもしれません。

痛む場所ばかりを見ていると、なかなか出口が見えないことがあります。少し離れた場所の筋膜のつながりに目を向けると、これまでと違う手がかりが見つかることがあります。

この記事のポイント

  • 肘の内側の痛みでも、原因が肘にあるとは限りません
  • 過去の肩・手首のケガの経緯が、筋膜のつながりを通じて肘まわりの負担に関係している可能性がある、という見立てでアプローチしました
  • 痛む場所(肘)ではなく、離れた肩甲骨まわり・手首の筋膜のポイントに着目しました
  • 本ケースでは、3回の施術の経過の中で、動作時の痛み・圧痛についてご本人の体感に変化があり、競技に戻る不安も軽くなっていきました

まずは、空き状況を見てみませんか

「自分の痛みも、原因は別の場所にあるのかもしれない」——そう感じた方は、一度ご相談ください。肘だけを見るのではなく、肩甲骨まわりや手首、体幹の動き、これまでのケガの経緯、痛みが出る動作までうかがい、体と筋膜のつながりを一緒に確かめるところから始めます。

施術は1回 60〜80分、16,500円です。

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※効果には個人差があります ※当院は医療機関ではありません

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幼少期から大学までサッカー選手になることを夢見ていましたが、怪我を繰り返し、実力的にも難しいと感じてその道を断念。 ならば、「自分が治す人になろう。」と思い、専門学校に入学し理学療法士の国家資格を取得しました。 赤十字病院で整形外科を中心に中枢、内部疾患にも携わりながら約3年間勤務。筋膜マニピュレーション(Fascial Manipulation®)認定セラピスト(日本ではまだ24人しかいない)である院長から2年以上指導を受け、現在は認定セラピストを目指し臨床に専念しています。

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