【足底筋膜炎】ロードライダーの朝の一歩目の痛みが1回のケアで気にならなくなった話
「ずっとこのままだったら嫌だな。この先、悪化したら日常生活にも支障が出てしまうのでは…」
ロードバイクを趣味とする50代のデスクワーカー、Mさんは、6ヶ月前から続く左かかとの痛み(特に朝の一歩目)に悩まされていました。痛む足底ではなく、趣味であるロードバイクによる下肢全体の筋膜への負担に原因があると考えアプローチした結果、1回の施術で歩き始めの痛みが気にならない状態へと変わりました。
毎朝痛みを感じて煩わしさを覚え、「本当に良くなるのだろうか?」と不安を抱えていたMさん。しかし、痛みを長引かせていた要因は、足底とは全く別の意外な場所に隠れていたのです。
この記事の内容
ご相談者様のプロフィール
- 年代・性別:50代・男性
- 職業:デスクワーク
- 趣味:ロードバイク
- お悩み:6ヶ月前から左の足底が痛い。朝の一歩目や歩き始めの痛み。圧痛(押すと痛い)。
- 既往歴:これまで骨折、捻挫、肉離れなどの怪我をしたことがない。
日常が「痛みと不安」に変わった日々
Mさんの左かかとに痛みが出始めたのは、ご来院の6ヶ月前のことでした。特に思い当たるきっかけはなかったものの、毎朝ベッドから起きて最初の一歩を踏み出すたびに痛みがあり、歩き始めにもつらさを感じる状態が続いていました。

整形外科を受診し、足底筋膜炎と診断され、リハビリにも励みました。しかし、効果は感じられず、痛みは消えませんでした。
「毎日痛みを感じているので、とても煩わしい」 「発症から半年経ってしまった。本当に良くなるのだろうか?」 「この先、悪化したらどうしよう」
痛みが長引くにつれ、Mさんの中で不安は日々大きくなっていきました。趣味のロードバイクの継続にも影を落とし、日常生活への支障を強く懸念されていました。
なぜ足底へのアプローチでは変化が続かなかったのか
足底の痛みがなかなか引かない時、多くの場合「痛んでいる足底そのもの」に原因があると考えがちです。しかし、私たちが提供するアプローチでは、今痛みが出ている場所はあくまで「結果」として負担が集中している場所であり、「原因」は別のところにあると考えます。
足の裏の筋膜は、ふくらはぎ、太もも、そして全身へとつながりを持っています。痛い場所だけをケアしても変化が続かないのは、足底を引っ張り続けている「別の場所の筋膜の硬さ」がそのまま残っているからだと推測されます。
Fascial Manipulation®(イタリア式筋膜リリース)で着目したのは「下肢への継続的な負荷」だった
当院で取り入れているイタリア式筋膜リリース(Fascial Manipulation®)では、全身の筋膜のつながりを紐解くように身体をみていきます。
Mさんのこれまでの履歴を伺うと、骨折や捻挫といった大きな怪我の経験はありませんでした。そこで私が着目したのは、ご趣味である「ロードバイク」です。ロードバイクは、長時間にわたって下肢全体へ継続的な負荷がかかるスポーツです。
Fascial Manipulation®(イタリア式筋膜リリース)の視点では、筋膜は全身を包むウェットスーツのようなものだと捉えます。ロードバイクのペダリングによる継続的な負荷がオーバーユース(使いすぎ)に繋がり、下半身の特定の筋膜に負担が蓄積した結果、そのつながりから足底の筋膜を強く引っ張る状態を作り出し、足底の痛みとして現れたのではないかと考えられました。

改善までの歩み
【初回】 ロードバイクによるオーバーユースと判断し、左下肢全体の筋膜の状態を確認していきました。動きの渋さが見られる4ヶ所のポイントを見つけ出し、施術を行いました。 アプローチ後、その場で圧痛を感じる場面がなくなりました。Mさんは「えっ、私の半年間の痛みはどこへ行ったのでしょう?」と、大変驚かれたご様子でした。
施術したポイント(黄色い点)と痛む場所(赤い点)


【2回目(5年後)】 足底の痛みに関して、その後ご来院されることはありませんでした。 次にMさんが当院にいらっしゃったのは、5年後のことでした。今回は手首(ドケルバン病)と肩の痛みでのご来院でした。 当時の足底筋膜炎の状態を伺うと、「あれから全く痛くないです。もう感謝しかないです」と仰ってくださいました。初回の施術以降、5年経ってもかかとの痛みがぶり返すことはなく、良好な状態が保たれていたそうです。
痛みから解放された、新しい生活
半年間続いた毎朝の煩わしい痛みから解放され、Mさんは再び不安なく歩けるようになりました。「この先悪化したらどうしよう」という恐怖心がなくなり、以前のように趣味のロードバイクも存分に楽しめるようになったと伺い、私も大変嬉しく思います。
痛みを気にせず、日常生活や趣味を全力で楽しめる体を取り戻されたことが何よりの成果です。
諦める前に
何ヶ月も痛みが続くと、「このまま悪化してしまうのでは」と諦めそうになるお気持ちはとてもよく分かります。しかし、あなたの痛みの原因は、今触っている場所にないかもしれません。
痛む場所をケアしても変化を感じられない時は、少し視点を変えて、全身の筋膜のつながりから原因を探ってみる価値があります。痛みを気にせず、やりたいことを全力で楽しめる体を取り戻すために、ぜひ一度ご相談ください。
※効果には個人差があります