捻挫後遺症、アキレス腱炎、足底筋膜炎、有痛性外脛骨、シンスプリント、腱鞘炎・ばね指、野球肩、テニス肘など 小田急線喜多見駅から徒歩2分

【左腕のしびれと脱力感】整形外科の検査で異常なしと言われた不調が落ち着いた理由

 
腕のしびれ、重だるさ
この記事を書いている人 - WRITER -
鍼灸師、あんま・マッサージ・指圧師の国家資格を取得しています。 でも、鍼は使わず、手技のみで「筋膜(fascia)」の調整をしています。 イタリアの理学療法士、ルイージ・ステッコ氏によって考案された『筋膜マニピュレーション®』の国際コースを全て修了しています。さらに、2018年6月にイタリア本部で試験を受けて、筋膜マニピュレーション®セラピスト(Certified Fascial Manipulation® Specialist)として正式に認定されました。この認定を受けているのは日本ではまだ24人。さらに、イタリア本部で試験を受けたのは6人だけ。日本では数少ない筋膜のプロフェッショナルです。
詳しいプロフィールはこちら

「もう、自由に演奏できないかもしれない…」

40代でデスクワークをされるAさんは、左腕全体に力が入らない脱力感と、左薬指のしびれに約1ヶ月半もの間悩まされていました。不調の出ている腕そのものだけでなく、過去の楽器演奏によって負担がかかっていた全身の筋膜のつながりに原因があると考え、計4回の施術を行った結果、再び1時間以上楽器を演奏できる状態へと改善しました。

左腕に力が入らず、ペットボトルを開けることも、お茶碗を持つこともできなくなったあの日々。在宅勤務でのパソコン作業もつらく、腕が重だるくて横にならざるを得ない日々に、不安ばかりが募っていたと言います。しかし、なかなか良くならない不調の背景には、意外な場所に原因が隠れていました。

ご相談者様のプロフィール

・年代・性別:40代女性(2021年12月当時)

・職業:会社員(デスクワーク)

・趣味:弦楽器演奏(演奏歴8年)

・お悩み:左薬指のしびれ、左腕全体の脱力感、腕の重だるさ

・既往歴:特に目立ったものはなし

演奏への思いが「痛みと不安」に変わった日

※写真はご本人にご協力いただきました

不調の始まりは、ご来院の2ヶ月前。左手を圧迫するような不自然な姿勢で寝てしまったことがきっかけとなり、左薬指のしびれを感じるようになりました。その2週間後、状態は急激に変化します。

「自分の腕じゃないみたいに、ワナワナする」

左腕全体に力が入らなくなり、大好きだった弦楽器を持つことや、背負って移動することすらできなくなってしまいました。日常のささいな動作であるお茶碗を持つことやペットボトルの蓋を開けることも難しくなり、パソコン作業を続けると腕の重だるさから吐き気までしてくる状態でした。

整形外科でさまざまな検査を受けたものの、結果は「異常なし」。特別なケアの対象にはならないと言われ、途方に暮れてしまったそうです。「なんとかして良くしたい」と決意し、さまざまなアプローチを試して少しずつ落ち着いてきたものの、元通りにはならず、「このまま良くならないのではないか」という焦りだけが募っていました。

なぜ腕へのアプローチでは変化が続かなかったのか

多くの場所へ通ってもなかなかすっきりと改善しなかったのは、単に「不調を感じている局所」をほぐすだけでは解決しない、筋膜の深い問題が隠れていたからだと考えられます。

イタリア式筋膜リリース(Fascial Manipulation®)では、痛みの部位だけでなく、長年の動作によって生じた「筋膜の滑りの低下」に着目します。実は筋肉だけでなく、私たちの体を通る神経や血管も、筋膜の組織(神経鞘や血管鞘など)に包まれています。手指、手首、肘、肩といった広範囲で筋膜の滑りが悪くなると、その中を通る神経や血管が周囲から締め付けられるようなストレスを受け、結果としてしびれや脱力感といった不調に繋がることがあるのです。

腕のしびれ+世田谷・喜多見

イタリア式筋膜リリース(Fascial Manipulation®)で着目したのは「過去の蓄積」だった

今回Aさんの身体をみていく中で着目したのは、8年間にわたる弦楽器演奏の歴史でした。

楽器の演奏は、特定の姿勢を長く保ち、指や腕、肩を繰り返し使う動作の連続です。イタリア式筋膜リリース(Fascial Manipulation®)の視点では、この長年の積み重ね(使いすぎ)によって、手指から肩にかけての筋膜の滑りが全体的に低下していたことが、今回の不調のベースにあったと捉えました。

もともと筋膜の動きが悪く、神経や血管に負担がかかりやすい状態があったところに、「左手を圧迫して寝てしまう」という物理的なストレスが加わり、さらに楽器の練習をしたことで、腕の脱力感やしびれとして一気に表面化してしまったと考えられます。

実際の施術の過程でも、前腕の後面に「触れるとしびれが再現されるポイント」が存在していました。ここは解剖学的に見て、神経(皮神経)が深い筋膜や浅い筋膜を貫通して表面へと出てくるデリケートな部分だと推測できます。このポイントの筋膜のねじれや滑りをなめらかに整えることで、神経線維にかかっていた物理的なストレスが減り、しびれや違和感の確かな改善に繋がったと考えられます。

改善までの歩み

Aさんが初めて当院の施術を受けられたとき、「これまで受けたことのないアプローチだけれど、これを続ければ良くなるかもしれない」と希望を持っていただけました。

初回は、腕のしびれと脱力感に直接関わりやすい、肘と手首のつながりを中心に施術を行いました。その場で少し動かしやすさを実感していただけました。

4週間後の2回目のご来院時。「随分と動かしやすくなりましたが、楽器を演奏すると手首と肘の後ろ側に違和感が出ます」とのことでした。初回の施術で良い反応が出ていたため、同じ筋膜のつながりを追いかけ、今回は肩や肩甲骨付近へとアプローチの範囲を広げました。

そこから10日後の3回目。「後ろ側の違和感は楽になりましたが、今度は腕の表側の違和感が気になってきました」とのお話がありました。これは、一つ問題がクリアになったことで、隠れていた別の負担が顔を出した状態です。今回は別の筋膜のラインへと視点を変え、肘と手首にしびれが再現されるポイントを見つけ出して施術しました。症状が再現されるポイントを見つけられたことが功を奏したと考えられます。

さらに10日後の4回目。「肘と手首の違和感はなくなり、首と肩に重さを感じる程度になりました」と、表情も明るくなられました。前回のつながりを継続し、肩甲骨から指先まで全体を整えるケアを行いました。

痛みから解放された、新しい生活

4回目の施術から2週間後、Aさんから嬉しいご報告をいただきました。

「1時間演奏しても、左手に痛みや違和感は出ませんでした」

腕に力が入らず、楽器を諦めかけていた日々から抜け出し、再び自由に演奏を楽しめる時間を取り戻すことができました。現在も、これからも好きなだけ演奏を続けられるように、定期的なメンテナンスとしてご来院いただいています。

諦める前に

「検査では異常がないと言われた」「いろいろ試したけれど、すっきりしない」 もしあなたが同じような状況で、やりたいことを諦めかけているとしたら、ぜひ一度ご相談ください。

あなたの不調の原因は、今痛みや違和感を感じている場所にはないかもしれません。全身のつながりを見直し、負担の本当の出どころを見つけ出すことで、また元の生活を楽しむためのサポートをさせていただきます。

※効果には個人差があります

この記事を書いている人 - WRITER -
鍼灸師、あんま・マッサージ・指圧師の国家資格を取得しています。 でも、鍼は使わず、手技のみで「筋膜(fascia)」の調整をしています。 イタリアの理学療法士、ルイージ・ステッコ氏によって考案された『筋膜マニピュレーション®』の国際コースを全て修了しています。さらに、2018年6月にイタリア本部で試験を受けて、筋膜マニピュレーション®セラピスト(Certified Fascial Manipulation® Specialist)として正式に認定されました。この認定を受けているのは日本ではまだ24人。さらに、イタリア本部で試験を受けたのは6人だけ。日本では数少ない筋膜のプロフェッショナルです。
詳しいプロフィールはこちら

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です