ダンサーの有痛性外脛骨、「手術するしかない」と言われたけど、筋膜調整で改善!
こんにちは!
世田谷エリアで唯一の筋膜マニピュレーション®認定セラピスト、柿沼秀樹です。
有痛性外脛骨(ゆうつうせいがいけいこつ)にお悩みの方へ向けてこれを書いています。
「なかなか治らなくて困っている」んじゃないでしょうか?
「いろいろな治療を試したけどダメだった」という方もいらっしゃるでしょう。
「少しよくなってもまた痛くなっちゃう」
「手術しかないと言われたけど、できればしたくない」
「もう治らないんじゃないか」
とあきらめかけているかもしれません。
痛いのは本当にうっとうしいし、気持ちも落ち込んでしまいますよね。
でも、ちょっと待ってください。
あきらめるのはまだ早い!
あなたの有痛性外脛骨(ゆうつうせいがいけいこつ)は改善できるかもしれません。
この記事では、
- 有痛性外脛骨(ゆうつうせいがいけいこつ)がなかなか治らない理由
- 有痛性外脛骨を最短で治すちょっと変わった治療法
について改善例と共にご紹介します。
この記事の内容
一般的に言われている有痛性外脛骨(ゆうつうせいがいけいこつ)の原因
これを読んでいるあなたはもうご存知のことでしょう。
でも、一応ざっくりと説明しておきます。
「そんなのもう聞き飽きたよ!」という方はスキップしてください。
有痛性外脛骨は足部過剰骨の中で最も頻度が高く、後脛骨筋腱が付着する舟状骨(しゅうじょうこつ)内側後方にみられます。
正常人の15%にみられるといわれており、女性に多く、80~90%は両側性です。
急激な運動負荷や外傷を契機として後脛骨筋(こうけいこつきん)による外脛骨への牽引力が加わると同部に痛みが発生します。
外反偏平足を合併することが多くみられます。
以上のことを要約するとこうなります。
- 足の内側(土踏まずの上辺り)に余分な骨があってそれを外脛骨と呼ぶ(およそ15%の人にある)
- 女性に多い
- 80~90%の人は左右両方にある(片方だけの人は少ない)
- 急激に運動したり捻挫などの怪我をきっかけに外脛骨がふくらはぎの内側の筋肉(後脛骨筋)に引っ張られて痛くなる
- 偏平足の人が多い
重要なのは赤字で示したところ
外脛骨がふくらはぎの内側の筋肉(後脛骨筋)に引っ張られて痛くなる
です。
一般的にこれが有痛性外脛骨の痛みの原因だと考えられています。
外脛骨がふくらはぎの内側の筋肉(後脛骨筋)に引っ張られる ➡ 炎症が起きる ➡ 痛む!
という構図です。
もちろん、これが間違っている訳ではありません。
実際に有痛性外脛骨を発症すると腫れたり赤くなったりします。
そういう時は間違いなく炎症が起こっているはずです。
でも、それだけでは説明しきれないことがあるんです。
有痛性外脛骨がなかなか治らない理由
それは、手術をしたのに再発するケースがあるということ。
原因とされている外脛骨を取り除いても痛みが戻ってくることがあるんです。
この場合、「痛みの原因は外脛骨ではなかった」。
あるいは「原因が外脛骨だけではなかった」ということです。
どこかに外脛骨の他にも痛みの原因があるはずなのです。
有痛性外脛骨の痛みの本当の原因は外脛骨ではないのです。
本当の原因にアプローチしない限り根本的な解決になりません!
そこができていないから「なかなか治らない」し「再発しやすい」のです。
有痛性外脛骨の本当の原因とは?
では、本当の原因とはなんでしょうか?
「いや、それが分からないから困ってるんだってば!」
なんて叱られそうですね。
それは、筋膜(きんまく)です。
「ん?筋膜ってなに?」
という方もいらっしゃるでしょう。
ごく簡単に筋膜につてい紹介しますね。
実は、「(私たちの体にとって)筋膜がものすごーく大事なものだ!」と分かってきたのはつい最近のことなのです。
有痛性外脛骨の原因になる筋膜とは?
筋膜とは私たちの体を覆っているネット状の膜組織です。
下の図をご覧ください。
こんな感じに全身を包んでいます。
私たちの皮膚の下、筋肉の上には筋膜があるのです。
筋膜には主に3つの働きがあります。
- 体を支える
- 筋肉の力を伝える
- 痛みなどの感覚を伝える
どれもすごーく大事な働きですが、有痛性外脛骨にとって一番深く関係するのは、3の「痛みなどの感覚を伝える」という働きです。
筋膜には痛み、圧力、振動、温度などを感じるセンサーががたくさんあります。
なんと筋肉に比べておよそ6~10倍のセンサーが内蔵されていると言われています。
筋肉より痛みのセンサーがたくさんあるということは、筋肉より痛みを感じやすいということです。
当院では、有痛性外脛骨で再発をくり返したり、痛みが長期間続いてしまう原因は筋膜の感じる痛みだと考えています。
原因が筋膜にあるのに筋膜のケアをしていない!
だから、一時的に治まっても再発するし、なかなか良くならないのです。
有痛性外脛骨の原因になる筋膜をゆるめるには?
では、筋膜を弛(ゆる)めるにはどうしたら良いのでしょうか?
もう一度一般的な有痛性外脛骨の原因を確認してみましょう。
外脛骨がふくらはぎの内側の筋肉(後脛骨筋)に引っ張られて痛くなる
でしたよね。
そして、炎症を起こしてしまう。
そもそもはこれが始まりです。
痛みを感じたり炎症をくり返したりしていると筋膜が固くなってしまいます。
筋膜が固くなると痛みのセンサーが過敏になって痛みを感じやすくなります。
こうなると痛みが慢性化してなかなか治りません。
固くなった筋膜を弛(ゆる)めるには筋膜へ直接アプローチしないとダメなんです。
ストレッチやマッサージでいくら筋肉をほぐしても良くならないのはこのためです。
ダンサーの「手術するしかない」と言われた有痛性外脛骨の改善例
10年以上有痛性外脛骨にお悩みだったダンサーのKさん
以下Kさんのお話
小学校4年生の時に足が痛くなって、病院で「有痛性外脛骨」だと言われました。
それ以来、時々痛みが出るようになりました。
中学3年でダンスを始めてからは、踊った後やたくさん歩いた後、朝起きた時に痛みを感じるようになりました。
ベッドから降りて最初の一歩がすごく痛いんです。
左右両方痛みますが、左の方がより痛いです。
痛みの程度には波があって、それ程気にならない時もあれば、すごく痛むこともあります。
特に寒い時期に痛いことが多いです。
今までなんとかしたいといろいろな治療を受けてきましたが、あまり効果はありませんでした。
病院では「手術するしかない」と言われています。
でも、仕事を長期間休めないし、できれば手術しないで治したいと思ってます。
「手術するしかない」
なんとも残酷な言葉ですよね。
特にダンサーにとっては足はかけがえのないもの。
リスクを考えるとためらってしまうのも当然です。
先ずは症状の原因を探るためにこれまでの痛みや怪我の履歴を詳しく伺いました。
Aさんは小さい頃からよく足を挫(くじ)いていました。
捻挫がキッカケで有痛性外脛骨を発症するケースは多いですね。
今回も2ヶ月前に左足首を捻ってから症状が悪化したそうです。
やはり捻挫が関係しているのでは、と考えました。
続いて動きの検査。
どのような動きで痛むかによって原因をあぶり出します。
検査によって
- つま先立ち
- 足の内側を床に押し付けるように体重をかける動き
で痛むことが分かりました。
これらの情報をもとに痛みに関わっていそうな所の筋膜をチェックします。
Kさんの場合、捻挫をくり返した左足首と1ヵ月前から痛みのある左股関節を選択しました。
すると、筋膜がよじれて滑りが悪くなっている所がいくつか見つかりました。
先ずは、脛(すね)の内側の筋膜をリリースします。
そして変化があるか確認していただくと
「あ、痛み減ってます!すごーい!」
最初の痛みを10とすると、5くらいになりました。
続いて足の甲のポイントをリリースすると、痛みが5→2に。
さらに、股関節周りの筋膜をリリースしたら痛みは消失!
そして股関節の痛みもなくなりました。
この時のAさんの言葉が印象的でした。
「私、これまで本当にいろんな治療を受けてきたんです。整形外科にも行ったし、鍼もやったし、とにかくあらゆることを…。
でも、何をしても痛みが減ることはなかったんです。それなのにこんなに変わるなんてうれしいです!」
Kさんの施術前と施術後の動画があるので、ご覧ください。
まとめ
有痛性外脛骨は再発しやすい治りにくい疾患です。
でも、それは本当の原因にアプローチしていないからかもしれません。
筋膜への施術には改善の可能性があります。
これまで何人も良くなられた方をみてきました。
もちろん、全ての有痛性外脛骨が治るとは限りません。
Kさんのケースも再発する可能性はあります。
でも、これだけ変化するのであれば、筋膜が痛みに関わっているのは間違いないと考えています。
これまで沢山の方が改善されるのをみてきました。
もし、有痛性外脛骨でお悩みなら筋膜への施術(筋膜マニピュレーション®)をご検討ください。
お力になれる自信があります!
有痛性外脛骨の記事はこちらにもあります。↓
『有痛性外脛骨は手術しない治らない?いえいえ、筋膜調整で改善できます!』
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