超わかりやすく筋膜の構造と肩こりのメカニズムを『金スマ』(2017年1/20放送)の画像を使って解説します!
こんにちは!
筋膜マニピュレーション®認定セラピストの柿沼秀樹です。
ちょっと前のこと(2017年1/20)ですが、TBSの『金スマ』で筋膜が取り上げられました。
当時は結構反響があったので、記憶にある方もいるかもしれません。
その時の画像を使って「筋膜とは何か?」を解説しようと思います。
筋膜のことをよく知っていただくと、
どうして筋膜を治療するべきなのか?
なぜ筋膜の治療は効くのか?
ということが分かってくると思います。
それでは、参りましょう!
この記事の内容
筋膜の構造
黄色筒状のものが「筋肉」、それを包んでいるストッキングが「筋膜」を表しています。
筋膜はこんな風にひとつひとつの筋肉を包んでいます。
筋肉の形の変化に対応できるように、ネットのような構造で伸び縮みするようになっています。
透明な薄い膜が鶏肉の筋膜です。
筋肉を包んでいますが、完全にくっついているわけではなくて、こうやってはがそうとすると剝がれてきます。
筋膜は筋肉をただ包んでいるだけでなく、「正しい位置や形に留める」働きがあります。
筋膜をはがしてしまった筋肉はその形を保つことができなくなって、デローンと垂れ下がってしまうのです。
私たちの体をこの形に支えているのは、実は筋肉ではなく筋膜なのです。
それ故に、「第二の骨格」とも言われます。
筋膜は体を支える重要な組織なのです。
筋膜の特徴
そして、「あらゆる筋肉は筋膜に包まれ全身に繋がっている」のです。
ひとつひとつの筋肉を包んでいるだけでなく、全身を包んで
まるでウエットスーツを着ているように。
私たちの皮膚の下には必ず筋膜があります。
頭から手足の先までくまなく。
これは筋膜の大きな特徴の一つ、「連続性」です。
こうやって連続しているから離れたところに影響を及ぼすのです。
筋膜の歪(ゆが)み
筋膜は使い過ぎや悪い姿勢を続けることで「よじれ」たり「シワ」になったりしてしまいます。
筋膜の線維が寄り集まって偏ってしまうのです。
下のタオルのように。
こうして線維が偏ってしまった筋膜は分厚くなります。
下の超音波の画像でも筋膜が厚くなっているのが分かりますよね。
先程、筋膜が筋肉を支えているという話をしましたよね。
例えるなら、筋膜は筋肉を収めている容器(入れ物)のようなものです。
容器が歪んでいたら、中身もその容器の形になってしまいますよね。
つまり、筋膜が歪んでいると、それに包まれている筋肉をいくらほぐしても時間が経つと元に戻ってしまいます。
筋肉ではなく筋膜の歪みを解消しないと問題の解決にはなりません。
肩こりと筋膜の歪み
筋膜は全身つながっています。
この「連続性」が大きな特徴のひとつです。
つながっているから、離れたところに影響を及ぼすことがあります。
つまり、肩こりの原因は肩の筋膜にあるとは限らないのです。
例えば、ギターの練習で手首の筋膜が歪んでしまったら、肩の筋膜が手首の方へ引っ張られます。
すると、肩の筋膜は引っ張られまいとがんばることで、今度は肩に歪みがうまれます。
こんな風にして「肩こり」が起こっていくのです。
もう一つ例をご紹介しましょう。
庭仕事などで中腰の姿勢を続けていると、腰に負担がかかりますよね。
腰の筋膜がよじれて緊張すると、肩の筋膜にも影響します。
これも十分「肩こり」の原因になります。
なので、肩こりを改善するには肩回りの筋膜だけでなく、全身の筋膜のバランスを整えることが重要です。
お分かりいただけましたか?
筋膜は筋肉の入れ物です。
入れ物が歪んでしまうと、中身も歪んでしまいますよね。
中身だけ形を整えても、歪んだ入れ物に入れたら入れ物の形に戻ってしまいます。
根本的な改善を目指すなら、先ずは筋膜を整えた方がより効果的なのです。
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