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レースまであと5週間なのに痛くて走れない!窮地に追い込まれたマラソンランナーのアキレス腱炎は治るのか?

 
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鍼灸師、あんま・マッサージ・指圧師の国家資格を取得しています。 でも、鍼は使わず、手技のみで「筋膜(fascia)」の調整をしています。 イタリアの理学療法士、ルイージ・ステッコ氏によって考案された『筋膜マニピュレーション®』の国際コースを全て修了しています。さらに、2018年6月にイタリア本部で試験を受けて、筋膜マニピュレーション®セラピスト(Certified Fascial Manipulation® Specialist)として正式に認定されました。この認定を受けているのは日本ではまだ24人。さらに、イタリア本部で試験を受けたのは6人だけ。日本では数少ない筋膜のプロフェッショナルです。
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アキレス腱炎にお悩みだったのはマラソンランナーのKさん(50代 男性)。

月間の走行距離は、100~160km。

初めていらしていただいたのは2023年9/28。

そして、11/5にフルマラソンに出場予定がありました。

以下、Kさんのお話。

ランニングが趣味で、ランニング歴は15年になります。

月間で100~160kmくらい走っています。

2週間ほど前、いつものように走っていたら左のアキレス腱が痛くなってしまいました。

その後は無理をしないようにトレーニングの強度を下げていました。

11/5にフルマラソンに出場予定なので、それに向けて準備するために9/23に35km走ったのですが、そこから悪化してしまいました。

昨日(9/27)も走ってみたのですが、7~8kmで強い痛みが出て、「これ以上走ったら切れそう」な感覚になりました。

もうそれ以上は怖くて走れなくなってしまいました。

5週間後にはレースがあるので、なんとか改善して出場したいです。

アキレス腱炎で走れないKさんの症状を確認

先ずは、Kさんの症状を確認します。

痛む場所はここ!

アキレス腱の真上からやや外側にかけて。

※写真はご本人にご協力いただきました

続いて痛みの出る条件を確認します。

1.圧迫する(つまむ)と痛む

2.つま先立ちで痛む

3.片足でつま先立ちすると、もっと痛む

アキレス腱炎で走れないKさんの筋膜をチェック!

次は、Kさんの筋膜の状態をチェックします。

筋膜の固くなっている(滑りの悪くなっている)ところを触診で探していきます。

筋膜の固くなる(滑りの悪くなる)要因としては、次の3つが考えられます。

1.オーバーユース(使い過ぎ)

2.怪我(捻挫、骨折、肉離れなど)

3.使わな過ぎ(骨折などによる固定など)

Kさんの場合、過去に捻挫や骨折などの目立った怪我がなかったので、オーバーユース(使い過ぎ)が主な原因だろうと考えました。

そこで、膝、脛(スネ)、足部の筋膜をチェックしました。

その結果は次の通りです。

赤い点が痛む場所、黄色い点が筋膜の固く(滑りの悪く)なっている所です。

図に示した黄色い点をリリースしました。

筋膜の滑りの悪いところはなかなか

しかし、残念ながらその場で症状に変化は現れませんでした。

2回目の施術

2回目の施術は1週間後。

残念ながら、この1週間で「変化は感じられなかった」とのこと。

気を取り直して、改めて触診をし直しました。

その結果は、以下の通りです。

赤い点が痛む場所、黄色い点が筋膜の固く(滑りの悪く)なっている所です。

黄色い点をリリースした結果、つま先立ちをした時の痛みが大幅に改善されました。

特に、アキレス腱の内側と外側のポイントが功を奏したようです。

3回目の施術

3回目は1週間後。

Kさん曰く、「この1週間で3kmと12kmを走ってみました。少し痛みはありますが、アキレス腱が切れてしまうんじゃないか、という怖さはなくなりました。」

順調に改善しているようで、こちらもホッとしました。

今回は左足の6カ所と右足の2カ所をリリースしました。

右足を治療しているのは、「左足だけで走ってるわけではないですよね?もし、時間に余裕があれば右足も治療してもらえませんか」というKさんからのリクエストがあったからです。

4回目の施術

次回も1週間後。

Kさん:「この1週間で12kmを2回走ってみました。多少の痛みはあるのですが、怖さなく走れています。痛む場所も少し変わってきた気がします。左のアキレス腱はかなり良くなっているので、今日は右もお願いしたいです。」

ということでしたので、今回は右足にフォーカスして施術しました。

5回目の施術

5回目は2週間後でした。

Kさん:「この間に35km走ってみました。アキレス腱の痛みもなく、足がつることもなく走ることができました。30km以上走ると足がつることが多いのですが、今回はつりそうな感覚もでませんでした。治療の効果だと思います。」

レースまであと5日という日程だったので、あまり深掘りせずコンディショニングを重視して施術しました。

筋膜調整のセラピストとしてベストを尽くしました。

あとは、Kさんがよい状態でレースに臨めるよう祈るばかりです。

Kさんからのメール レースの結果は?

後日、Kさんからメールをいただきました。

果たしてフルマラソンを走り切ることはできたのでしょうか?

こちらがKさんからのメールです。(ご本人から掲載の許可をいただいています)

柿沼秀樹さま
お世話になります。
10月から4度施術をしていただいた○○と申します。
11/5 日曜日にNew York City Marathon に行ってまいりました。
結果は4時間18分で完走することができました。

今回目標にしていたのは、同じペースで走り切ることでしたが、最後までペースを崩すことなく、また脚がつることもなく、ゴールまで走り切ることができました。
そしてアキレス腱に不安もありませんでした。
ニューヨークのコースは大きな橋を5つ超えるため、きつい上り坂がある橋の途中で脚がつる人が続出します。
これまで自分も同様の経験がありますが、今回はそのようなトラブルもありませんでした。

本当にありがとうございました!
柿沼さんのおかげです。9月には少し諦めかけていたので、走り切れたことを本当に嬉しく思います。
ちなみに完走した後もランニングをしましたが、アキレス腱を含めて痛みを感じるところはありません。

取り急ぎご報告させていただきます。
これからも走り続けると思いますので、定期的にみていただけると助かります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

○○

まとめ

無事に完走できたようで良かった!

さらに、「マラソン中に足がつりやすい」という課題も克服できて何よりです!

この様にアキレス腱炎(アキレス腱周囲炎)は筋膜との関わりが深い疾患です。

あなたのアキレス腱炎も筋膜へのアプローチ(Fascial Manipulation)で改善できるかもしれません。

ぜひ、当院の施術(Fascial Manipulation)を試してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、その後Kさんから「テニス肘」でお悩みの方をご紹介いただきました。

もちろん、その方も痛みがなくなり、テニスを楽しんでいらっしゃるようです。

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鍼灸師、あんま・マッサージ・指圧師の国家資格を取得しています。 でも、鍼は使わず、手技のみで「筋膜(fascia)」の調整をしています。 イタリアの理学療法士、ルイージ・ステッコ氏によって考案された『筋膜マニピュレーション®』の国際コースを全て修了しています。さらに、2018年6月にイタリア本部で試験を受けて、筋膜マニピュレーション®セラピスト(Certified Fascial Manipulation® Specialist)として正式に認定されました。この認定を受けているのは日本ではまだ24人。さらに、イタリア本部で試験を受けたのは6人だけ。日本では数少ない筋膜のプロフェッショナルです。
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