なかなか治らない親指の腱鞘炎には注射や手術の前に筋膜調整を試してみませんか?
こんにちは!
世田谷エリアで唯一の筋膜マニピュレーション®認定セラピストの柿沼秀樹です。
なかなか治らない親指や手首の腱鞘炎でお悩みではありませんか?
「お皿が持てない!痛くて落としちゃう!」
「洋服のボタンがとめられない!」
「字が書けない!」
「財布から小銭を取り出せない!」
などのお悩みで多くの方にご来院いただきます。
しかも長い間「親指(手首)の腱鞘炎」に苦しんでいる方が多いです。
「マッサージやストレッチをしても効果がない」
「注射をしたのに良くならなかった」
「整形外科では手術をすすめられたけど、ためらっている」
という方も多い。
中には「もう治らないんじゃないか?」とあきらめかけている方もいます。
でもちょっと待ってください。
あきらめるのはまだ早い!
「注射をしたのに良くならない!」のは、理由があります。
親指の腱鞘炎は親指だけを治療しても治りません!
なぜなら、親指の腱鞘炎の本当の原因は指だけではありません。
長引く腱鞘炎の本当の原因は、手首、肘、肩などの少し離れたところにあると私は考えています。
本当の原因にアプローチすれば親指の腱鞘炎は治ります!
親指の腱鞘炎が治りにくい理由や本当の原因をつきとめ、短期間で改善できる治療法をご紹介します。
この記事の内容
腱鞘炎の一般的な原因
先ず、「腱鞘炎」では何が起こっているのかを整理しましょう。
腱鞘(けんしょう)という組織に炎症が起こることを「腱鞘炎」といいます。
腱鞘(けんしょう)は鞘(さや)という字を使いますが、むしろバンドのようなループになっていて、その中を腱が行き来することで指の曲げ伸ばしを滑らかに行うことができます。
手指を曲げ伸ばしするときには腱鞘(けんしょう)の中を腱が往復するように動きます。
この部分の通過障害による炎症を腱鞘炎といいます。
手の指は腱によって曲げ伸ばしすることができます。
この時に腱が浮き上がってしまわないように、押さえておくのが腱鞘(けんしょう)です。
手の使い過ぎなどによって腱や腱鞘に炎症が起きてしまうのが「腱鞘炎」です。
炎症が起きてしまうと上の図のように
- 腱の肥大(腱が太くなる)
- 腱鞘の肥厚(腱鞘がむくんで分厚くなってしまう)
ということが起こります。
そうなると腱が腱鞘の中をスムーズに通れずに引っかかってしまいます。
腱と腱鞘がズリズリとこすれてしまって、痛みが出るのです。
これがひどくなると「ばね指(弾発指)」や「ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)」などになっていきます。
腱鞘炎の要因
腱鞘炎の要因は大きく分けると以下の2つです。
1.使い過ぎ症候群
やはり手をたくさん使う方に多いですね。
- キーボードを使う
- 字を書く
- 楽器を演奏する
- 編み物をする
などなど。
最近ではスマホの使い過ぎが原因になっているケースが多いです。
2.ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れも影響すると言われています。
- 腱鞘炎は圧倒的に女性に多い
- 出産後に多い
- 更年期に多い
これは女性ホルモンのエストロゲンが関わっていると考えられています。
エストロゲンには筋膜や靭帯(じんたい)、腱や腱鞘を柔らかくする働きがあるので、エストロゲンが少なくなると腱鞘炎になりやすくなります。
腱鞘炎の一般的な対処法
1.炎症を抑える
炎症による痛みなので、炎症を抑えるために次のようなことをします。
- 安静にする
- サポーター・テーピングなどで固定する
- 湿布を貼る(消炎鎮痛剤)
- 痛み止めを飲む(消炎鎮痛剤)
2.傷を修復する
これに加えて、炎症で傷ついた腱や腱鞘を修復するために
- 電気をかける(低周波治療)
- マッサージ
- ストレッチ
などをします。
3.ステロイド注射と手術
1と2で良くならなければ、炎症を抑える作用のあるステロイド注射。
ステロイド注射をしても再発をくり返す場合は、手術を勧められるのが一般的です。
ところが、手術をしたのに痛みが再発することもあります。
一体どうしてでしょうか?
なぜ再発するのか?腱鞘炎の本当の原因とは?
炎症だけでは説明しきれない痛み
腱鞘炎の痛みは、腱や腱鞘の「炎症」による痛みである!
ということに異論はありません。
実際に痛むところは
- 腫れている
- 熱を持っている
- 赤くなっている
などの炎症症状がみられます。
しかし!
炎症だけでは説明しきれないことが起こっているのです。
それは、再発です。
「ステロイド注射をして炎症を抑えたはずなのに数か月もすると痛みが戻ってくる」
さらには、
「手術をしたのに痛みが再発する」ケースもあります。
どうしてでしょうか?
私の考えはこうです。
腱や腱鞘の炎症だけが痛みの原因ではない。
炎症のほかにも痛みの原因があって、それを改善していないので再発をくり返してしまうのだと。
では、他の原因とはなんでしょうか?
腱鞘炎のもうひとつの原因
結論から言うと、それは筋膜(きんまく)です!
「筋膜ってなに?」
という方もいらっしゃるでしょう。
ごく簡単に筋膜について説明します。
実は「(私たちの体にとって)筋膜がものすごーく大事なものだ!」と分かってきたのはつい最近のことなのです。
筋膜とは何か?
筋膜とは私たちの体を覆っているネット状の膜組織です。
下の図をご覧ください。
こんな感じに全身を包んでいます。
私たちの皮膚の下、筋肉の上には筋膜があるのです。
腱鞘炎に関わっている筋膜の特徴が2つあります。
- 筋膜は全身つながっている
- 痛みなどの感覚を伝えるセンサーがたくさんある
先程の図でも分かると思いますが、筋膜は全身つながっています。
指先を動かす時にも肘や肩の筋膜も連動して動いています。
例えば、肘や肩の筋膜が固くなると手の指の筋膜を引っ張ってしまって指が痛んだりします。
筋膜には痛みや圧力、振動、温度などを感じるセンサーがたくさんあります。
なんと筋肉に比べておよそ6~10倍のセンサーが内蔵されていると言われています。
筋肉より痛みのセンサーがたくさんあるということは、筋肉より痛みを感じやすいということです。
当院では、腱鞘炎で再発をくり返したり、痛みが長期間続いてしまう原因は筋膜の感じる痛みだと考えています。
原因が筋膜にあるのに筋膜のケアをしていない。
根本的な解決になっていない。
だから、一時的に治まっても再発するし、痛みも慢性化するのです。
では、筋膜を弛(ゆる)めるにはどうしたら良いのでしょうか?
もう一度一般的な腱鞘炎の原因を思い出してください。
腱や腱鞘に炎症が起きてしまうのが腱鞘炎でしたね。
炎症をくり返すと筋膜は固くなってしまいます。
筋膜が固くなると痛みのセンサーが過敏になって痛みを感じやすくなります。
こうなると痛みが慢性化してなかなか治りません。
固くなった筋膜を弛めるには筋膜へ直接アプローチしないとダメなんです。
注射をしても良くならないのはこのためです。
親指がほとんど動かせなかった腱鞘炎の改善例
ここで筋膜への施術で改善した例をご紹介しましょう。
2ヶ月前から突然親指が動かせなくなってしまったNさん(50代女性)
以下Nさんのお話
2ヶ月くらい前、急に右手の親指が痛くなりました。
きっかけはハサミで庭の芝生を刈ったことだと思います。
ただ、その前から引っ越しの準備で手をたくさん使っていたのも事実です。
親指を動かそうとするとかなり強い痛みがあって、
- ものがつまめない
- ペンが持てない
- ボタンがはめられない
のでとても困っています。
Nさんはこのところ手を酷使していたようですね。
恐らくそれが腱鞘炎の引き金になったのだと思います。
早速、Nさんの手から肩甲骨の辺りの筋膜をチェックしました。
すると、親指だけでなく肘や肩の筋膜に固くなって滑りが悪いポイントをいくつか発見!
それらのポイントをリリースしました。
施術前と施術後の状態を動画にまとめたのでご覧ください。
まだ親指は完全に曲げることも伸ばすこともできませんし、痛みも残っています。
でも、大きく改善したと言えると思います。
後日、Nさんから
モノを落とさなくなった!
ペンをもって字が書けるようになった!
ボタンがはめられるようになった!
と嬉しいご報告をいただきました。
治療を継続すればもっと改善するでしょう。
腱鞘炎にお悩みの方は、筋膜マニピュレーション®の施術を選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
お役に立てる自信があります。
腱鞘炎の記事はこちらにもあります。↓
親指の腱鞘炎は注射や手術で治らない?それは本当の原因にアプローチしていないからです!
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