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筋膜マニピュレーション®の研修をわざわざイタリアまで行って受けてきた!【前編】

 
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鍼灸師、あんま・マッサージ・指圧師の国家資格を取得しています。 でも、鍼は使わず、手技のみで「筋膜(fascia)」の調整をしています。 イタリアの理学療法士、ルイージ・ステッコ氏によって考案された『筋膜マニピュレーション®』の国際コースを全て修了しています。さらに、2018年6月にイタリア本部で試験を受けて、筋膜マニピュレーション®セラピスト(Certified Fascial Manipulation® Specialist)として正式に認定されました。この認定を受けているのは日本ではまだ24人。さらに、イタリア本部で試験を受けたのは6人だけ。日本では数少ない筋膜のプロフェッショナルです。
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こんにちは!

世田谷エリアで唯一の筋膜マニピュレーション®認定セラピストの柿沼秀樹です。

筋膜マニピュレーションというのは当院で行っている治療方法です。

筋膜マニピュレーションの発祥の地は、イタリア。

僕は2017年9月に本場イタリアへ乗り込み、研修を受けてきました。

  • なんでわざわざイタリアまで行ったのか?
  • どんな想いを抱えていたのか?
  • イタリア研修で得た成果はなにか?

など、振り返ってみようと思います。

それによって僕の治療への考え方やどんな人間なのかが伝わると嬉しいです。

筋膜マニピュレーション研修のあらまし

筋膜マニピュレーションの研修はレベル1から3までの3つのコースから成り立っています。

レベル1を修了したら、レベル2が受講できるという具合に。

レベル3を受講するには、レベル2を修了して1年経過していることが条件になります。

レベル1とレベル2では、一般的なの痛みやしびれ、腰痛、ひざ痛、腱鞘炎など(筋骨格系疼痛障害)にアプローチします。

レベル3では、内臓の不調(内部機能障害)を扱います。

レベル1と2の内容とレベル3の内容は全く違った概念なので、1と2をしっかり理解していないと3の内容は理解できません。

そう言った配慮から、レベル2の修了から1年経過しないとレベル3は受講できないのです。

因みに、僕は

2016年2月にレベル1(東京)

2016年9月にレベル2(東京)

2017年8月(8/24~30)にレベル3(東京)

を修了しています。

※この写真は東京でレベル3を修了した時のもの(2017年8月30日)。アントニオ先生とフランチェスコ先生と。

そして、本題のイタリア研修に成田空港を出発したのが2017年9/9。

そうなんです、東京でレベル3を修了して10日余りで同じレベル3を受講しにイタリアへ行ったのです。

ちょっと、アホですよね。

立て続けにレベル3を(しかもイタリアで)受講した理由

単純に行ってみたかった、というのが本当のところです。

なんて言ったら身も蓋(ふた)もないですが…。

海外で英語の研修に参加してみたいという漠然とした目標はずっと前からあったのです。

なんかチャレンジしてる感あるでしょ(笑)。

なので、筋膜マニピュレーションのレベル1を受講した時から、いつかはイタリアへ行こうと考えていました。

ただ、当初の予定では、東京でレベル3を修了して、1年みっちりレベル3の内容を使ってから翌年にイタリアと思ってました。

経験を積んで理解を深めて疑問や課題をみつけてからだと。

この辺はまっとうな考え方ですよね。

でも、その考え方を変えさせたひとりの人物がいたのです。

僕をイタリアへ導いたその人物とは?

その人物こそ、トータルボディメイクの唐澤先生でした。

※左が唐澤先生、右が僕です

唐澤先生とは筋膜マニピュレーションのレベル1を受講した時からの付合いです。

筋膜マニピュレーションというのは、基本的に理学療法士の先生方が学ぶ治療方法です。

僕は理学療法士ではないので、研修を受けるにはかなり勇気がいりました。

受講生の中で理学療法士でないのは僕だけ、という超アウェイな環境へ飛び込んだのが僕にとってのレベル1でした。

そのレベル1で最前列の中央に陣取ってペアを組んでくれたのが、唐澤先生でした。

それ以来、唐澤先生とはレベル3を修了するまでずっと最前列の真ん中の席でペアを組んでもらってます。

僕にとっては頼もしいバディです。

レベル2を受講している頃から一緒にイタリアへ行こうと話をしていました。

ただし、先ほども触れましたが、この時はレベル3を東京で修了した翌年(2018年)を考えていました。

ところが、唐澤先生が「東京でレベル3を受講したすぐ後にイタリアへ行く」と言い出したのです。

僕にとっては正に青天の霹靂。

「おいおい、聞いてないよー!」

「翌年に一緒に行くって言ってたじゃん!」

当時の僕にはイタリア行きの選択肢はありませんでした。

というのも、長男は大学生、次男は専門学生で学費がかかる。

連続での研修となると、8月末に1週間、続いて9月に2週間も休むことになる。

当然、その間は収入が途絶えるわけでして…。

しかも海外となると、研修費の他に渡航費や滞在費などもかかってくる。

もう絶対に無理だと思って、拗ねていました(笑)。

そんな時に唐澤先生から連絡が…。

「柿沼さん、一緒に行きましょうよ」

「また、僕とペア組んでくださいよ」

と唐澤先生。

「いやいやいやいや、無理だから」

「マジで無理だから」

と答える僕。

でも、内心はとても嬉しかったのです。

誘ってもらえて。

行けるかどうかは別にして。

大きな選択をするときの個人的な考え

僕は人生において大きな選択をする時に、心掛けていることがあります。

それは、「お金を言い訳にしない」です。

こんな風に考えるのです。

もし十分にお金があったらどうするだろう?

イタリアへ行くだろうか?

心の底から行きたいと思うだろうか?

その時の僕の答えはもちろん「(全力で)イエス!」でした。

いろいろ考えてお金だけが障壁ならば、借金をしてでもやるべきだと思っています。

もちろん自分の身の丈にあった金額でですけどね。

本当にやりたいことは、多少の無理をしてでもやった方がいいと考えています。

筋膜マニピュレーションのレベル3の内容はとても難しく、「一度受講しただけでは理解できない」と言われています。

だからこそ、翌年に行こうと思っていました。

でも、こうも思いました。

続けて受けたらもっと理解が深まるんじゃないかと。

1年後よりもその方がいいんじゃないかと。

そう考えたらめちゃくちゃ行きたくなってしまいました。

なんというか、その先に成長している自分が想像できたりすると居ても立っても居られないんですよね、もう50歳のおじさんなんですけど。

救世主現る!

そうは言っても現実は厳しい。

妻に許してもらえる訳がない。

行きたいのはやまやまだけど、今回は諦めよう。

1年かけて渡航費その他を積立てよう。

と思ってました。

その日の朝、朝食の時に妻にこんな話をしました。

「いやー唐澤くんがさ、柿沼さんも一緒に行きましょうよって言ってくれたんだけどさ

ハハハ、そりゃ無理だよって言ったんだけどさー」

すると、妻が

「えーそうなの?そりゃ難しいよねー」

そして、一瞬どこか遠くを見るような表情になった後、

妻:「行っちゃう?」

僕:「ん?」

妻:「だから、イタリア行っちゃう?」

僕:「えっ、いいの?」

妻:「行きたいんでしょ?学費用の貯金切り崩せばなんとかなると思うから」

そうなんです、僕にとっての救世主は妻だったのです。

イタリア行きを一番反対されるんじゃないかと思っていたのに…。

ある意味、僕は妻をなめていました。

彼女は僕が心底やりたいと思うことなら全力で応援してくれる人だったのです。

この人と結婚して本当に良かったと改めて確認することができました。

こうして、唐澤先生と妻のおかげでイタリアへ行けることになったのでした。

さて、長くなってしまうので、イタリアでの研修がどうだったのかは次回に書こうと思います。

【後編】は、こちら↓↓

筋膜マニピュレーション®の研修をわざわざイタリアまで行って受けてきた!【後編】

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