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【体験レポート】VIVOBAREFOOT × Dr.コートニー・コンリー ベアフットセミナーに参加してきました

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幼少期から大学までサッカー選手になることを夢見ていましたが、怪我を繰り返し、実力的にも難しいと感じてその道を断念。 ならば、「自分が治す人になろう。」と思い、専門学校に入学し理学療法士の国家資格を取得しました。 赤十字病院で整形外科を中心に中枢、内部疾患にも携わりながら約3年間勤務。筋膜マニピュレーション(Fascial Manipulation®)認定セラピスト(日本ではまだ24人しかいない)である院長から2年以上指導を受け、現在は認定セラピストを目指し臨床に専念しています。

■ はじめに

先日、ベアフットシューズブランド:VIVOBAREFOOT(ビボベアフット)主催のゲイトハップンズ(Gait Happens)Dr.コートニー・コンリーによるベアフットセミナーに参加してきました。
足の機能を高めるための専用キットを使いながら、自分の足の感覚を目覚めさせる実践的なエクササイズを学ぶ内容でした。

■ そもそも「ベアフット」とは?

“ベアフット”とは英語で「裸足」を意味します。
しかし現代の靴は、

  • かかとの傾斜(ヒール)
  • つま先の細いデザイン
  • 分厚いソール

などにより、足趾や足裏の感覚や可動域を制限してしまうことがあります。
長く続くと、足本来の動きが使いにくくなり、膝や腰といった部分に負担をかけたり、バランスにも影響する場合があります。

■ 足は身体の“土台”であるが、、

足は確かに身体を支える“土台”です。

膝や股関節、体幹など、全身の動きと連動してはじめて、足は本来の働きを発揮します。

つまり、「足を整える=身体全体のバランスを整える第一歩」ということを、このセミナーで改めて感じました。

■ ベアフットシューズブランドVIVOBAREFOOT(ビボベアフット)について

VIVOBAREFOOTは、人間の足が持つ自然な形や動きを取り戻すことを目的に作られたミニマルシューズです。

特徴としては、先述した現代的な靴とは違い、

  • ソールが薄く、地面の感覚を感じやすい
  • つま先が広く、足指が自由に動く
  • 傾斜がなく、姿勢が自然に保たれる

という点があります。

今回のセミナーでは、このVIVOが主催となり、世界的に有名な足の専門家Dr.コートニー・コンリーの直接レクチャーを受けられました。

■ 印象に残った学び

特に印象的だったのは、「回内(アーチがつぶれる動き)は悪いことではない」という話。

多くの人が“アーチがつぶれること=悪”と考えがちですが、Dr.コンリーはこう話していました。

「アーチがつぶれる動きも足部の1つの必要な機能。
大切なのは、動きの中でアーチをコントロールできること。」

つまり、「動かない足」ではなく、柔軟に動けて、必要なときに支えられる足が理想ということです。
アーチが潰れていることだけを気にするのではなく、足部機能(感覚、可動域、筋出力)が十分発揮できるかが大切なのです。
この考え方は、とても共感しました。

■ 実際に行ったエクササイズを紹介(専用キットなし)

セミナーでは、ゲイトハップンズ(Gait Happens)のキットを使って、
足趾や足底のエクササイズをいくつか行いました。
ここでは、専用キットがなくてもできるエクササイズをいくつか紹介していきます!

①足裏ボールコロコロ(感覚改善:まずは「自分の足を感じる」)

やったことある方も多いかもしれませんが、ゴルフボールなどで足裏をコロコロと刺激します。
母趾側(土踏まず:内側縦アーチ)と小趾側(外側縦アーチ)

目的としてはマッサージで柔らかくするということではなく、足底の感覚をを再認識させるため。

「感じられないものは、コントロールできない」なのでまずは、感覚を取り戻すために行います。

②母趾を正しい位置へ(可動域改善:安全に動かせる領域を広げる)

足を内側に捻り、そこから親指、母指球を軸に外側に捻ります。
これを何回か繰り返します。

③親指の運動(筋を発揮させる:正しい動きを再学習)

感覚、可動域のあとは筋の使い方を身体に覚えさせます。
親指のみを持ち上げて、下ろす。これを左右5回程ゆっくりと繰り返します。

※1:指の第一関節を画像のように曲げずに行える(矢印の部分にしわができない)のが理想です。
※2:親指は真上に挙げられるのが理想です。(画像では内側に持ち上げてしまっている状態)

※1の指の第一関節を曲げてしまっているのは外在筋(長母趾屈筋や長趾屈筋)。

外在筋は遠くから足を引っ張って動かす筋肉であり、動作の補助としては重要ですが、足裏の細やかな安定性や感覚反応には関与しにくいという特徴があります。

一方で、足の中にある“小さな筋肉=内在筋(短母趾屈筋、短趾屈筋、虫様筋など)”は、地面の変化を瞬時に感じ取り、姿勢を支えるセンサー的存在です。
つまり内在筋は、足の“体幹”のような役割を担っています。

第一関節を曲げずに行うことで外在筋の過剰な働きを抑え、内在筋が主役として機能しやすくなるのです。
内在筋が使えるようになり、“地面を感じて支えられる足”をつくることができれば、膝や腰といった部分に余計な負担をかけなくて済む可能性があります。

ただし、やりすぎは逆効果になりえます。
少しずつ、痛みの出ない範囲で行うことが大切です。

■ 理想的な足の形とは

健康的な足は、つま先が一番広がった扇状の形ですが、

私の足は外反母趾で、人差し指から小指は少し内側にカールするように変形しています。

私はサッカーをしていたころ、「ボールの感覚がわかりやすいように」と、サイズの小さな靴を好んで履いていました。

サッカーをやめてからもファッション性の高い革靴を履いてみたり、クッション性の高いランニングシューズを履いたり、、、

足には良くないことをしてきた自信があります。

そんな私の足が靴やエクササイズによって、どう変化していくのか。
私自身、身をもって実験中です。

今後、足部の機能を高めることでどのような経過を辿り、どのような変化が起きたかを少しずつシェアしていけたらと思います!

ちなみに、、、

BEFORE:2025/7、AFTER:2025/10

(足趾が少しずつ広げられるようになってきました….!)


■ おわりに

足は毎日使うものだからこそ、
“痛くなってから”ではなく、“今から”整えていくことが大事です。

上記のようなエクササイズは当院の筋膜調整(Fascial Manipulation)との相性もいいと感じています。

足底筋膜炎やアキレス腱炎の方など、筋膜調整で動ける環境を取り戻してから、エクササイズにつなげる。

そうすることで、再発の防止、根本改善を実現させる近道になると思っています。

気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

ちなみに、我が家は家族で登山もするので、妻と私はVIVOのトレイルシューズを愛用しています!
(息子はVIVOの子ども様シューズ)

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幼少期から大学までサッカー選手になることを夢見ていましたが、怪我を繰り返し、実力的にも難しいと感じてその道を断念。 ならば、「自分が治す人になろう。」と思い、専門学校に入学し理学療法士の国家資格を取得しました。 赤十字病院で整形外科を中心に中枢、内部疾患にも携わりながら約3年間勤務。筋膜マニピュレーション(Fascial Manipulation®)認定セラピスト(日本ではまだ24人しかいない)である院長から2年以上指導を受け、現在は認定セラピストを目指し臨床に専念しています。

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