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あなたの足底筋膜炎の痛みは筋膜が原因かもしれません-足底筋膜炎と筋膜の深い関係-

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幼少期から大学までサッカー選手になることを夢見ていましたが、怪我を繰り返し、実力的にも難しいと感じてその道を断念。 ならば、「自分が治す人になろう。」と思い、専門学校に入学し理学療法士の国家資格を取得しました。 赤十字病院で整形外科を中心に中枢、内部疾患にも携わりながら約3年間勤務。筋膜マニピュレーション(Fascial Manipulation®)認定セラピスト(日本ではまだ24人しかいない)である院長から2年以上指導を受け、現在は認定セラピストを目指し臨床に専念しています。

スポーツをしていて、足底を痛めたことのある方も多いですよね?

スポーツはもちろんですが、長距離歩行などでも足底を痛めてしまうこともあります。

運動を控えることで数週間~数か月で症状が落ち着くこともありますが、

半年~1年以上も症状が残ってしまうこともあります。

「1か月経つのにまだ歩く時に痛みが残っている」

「2か月過ぎたのに朝の1歩目が痛い。いつになったら治るんだろう?」

「いつまで経ってもジャンプができるようにならない。このままずっと治らないの?」

「もうすぐ出たいレースがあるのに走ると痛んでしまう。間に合うかな?」

症状が長引くとストレスになるし、不安になりますよね?

そんな長引いてしまう足底筋膜炎の原因と改善方法を実際の治療例と共にご紹介します。

痛めた足の裏では何が起こっているのか?

まず、足底筋膜炎とは何が起こっているのでしょうか?

簡単に説明すると、踵(かかと)と足の付け根まで伸びている組織(足底腱膜)が炎症を起こし、痛みなどの症状が出ている状態です。

足底腱膜はアーチ状になっており、足への衝撃を和らげるクッションの働きを担っています。

しかし、ランニングやジャンプなどで体重刺激が足部にかかると足底腱膜は繰り返し引っ張られてしまい炎症を起こします。

そのため、基本的には使いすぎによって症状がでてきます。

足底アーチが下がる原因としては、

後脛骨筋(すねのうしろに付いている)や足部内在筋(足部内に存在する筋肉)などがアーチの支持機能を担っているため、それらが機能不全を起こすことが要因として考えられます。

なので、リハビリではふくらはぎのマッサージやストレッチ、足部内在筋に対するアプローチが用いられることが多いです。

足底筋膜炎の重症度について

重度なものだと1年以上経っても改善しない場合があります。

また、運動を休止すれば痛みは緩和されるが、運動を再開するとすぐに痛みが戻ってきてしまうようなケースもよくあります。

では、なぜ、症状が完治せずに長引いてしまうのでしょうか?

なぜ、足底筋膜炎が長引いてしまうのか?

その原因は、筋膜にあるかもしれません!

足底に負荷がかかり微細な炎症を繰り返すことで組織が肥厚したり筋膜と筋膜が癒着したりして痛みを引き起こします。

実は足底アーチの支持機能を担っている、足底の筋膜とふくらはぎの筋膜は連続性を持っているのです!

  • いつまでも痛む(数か月も)
  • 歩いたり、走ったりすると痛い
  • 運動を再開すると痛みが戻ってくる

という場合は筋膜へのアプローチでかなりの改善が期待できます。

筋膜のトラブルには筋膜へのアプローチが必要です!

そもそも筋膜ってなに?

「筋膜」と言われてもなんのことか分からないという方が多いでしょうね。

筋膜とは、全身をウェットスーツのように包んでいる柔軟性のある膜のことです。

英語では fascia(ファッシャ)と言います。

ある程度伸び縮みするネットのような組織です。

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筋膜は他にも筋肉や骨、内臓、血管、神経を覆っていて、体の内側から外側までを支えているとても重要な組織なのです。

『第二の骨格』とも言われています。

筋膜の主な働きは次の3つです。

  1. 体を支える・保護する
  2. 筋肉の力を伝える
  3. 痛み・圧・テンションを感じる

使いすぎにより筋膜同士がくっつき、機能不全を起こします。

その結果として、2「筋肉の力を伝える」と3「痛み・圧・テンションを感じる」の働きに影響が出るのです。

筋膜が傷つくとどうなるの?

筋膜というのは細い線維でできたネットのような構造をしています。

全身を覆っている筋膜は、2~3層の膜によって構成されています。

簡単に言うと、3枚のシートが重なり合っているような感じです。

この3枚の膜は、お互い滑りあって自由に動けないといけません。

ところが、炎症などで筋膜が傷つくと、膜と膜の間にある潤滑剤(ヒアルロン酸という物質)がサラサラの性質からネバネバに変化してしまいます。

つまり、膜と膜の滑りを邪魔してしまうのです。

膜と膜の滑りが悪くなるということは、動きが悪くなることを意味します。

先ほどの図を見ていただくと分かると思いますが、筋膜は全身つながっている組織です。

どこかで筋膜の滑りが悪くなると、周りの筋膜を引っ張ってしまいます。

こうなってしまうと、筋膜が十分に動けなくなります。

結果として関節や組織の滑走性が悪くなって、痛みが生じたりします。

さらに、

筋膜は外傷(肉離れ、骨折、捻挫等の様々な怪我)や使いすぎ(オーバーワーク)、使わなすぎ(ギプスによる固定など)が主な要因で、固く(滑りが悪く)なります

また、1度固く(滑りが悪く)なった筋膜は自然に改善しにくいです。

とういことは、筋膜に対するアプローチをしなければ筋膜の固さ(滑りの悪さ)は残り続け、他の部位へ悪い影響(可動域制限、痛み、感覚異常など)を及ぼす可能性があります。

「いつまでも痛む」、「運動を再開すると痛みが戻ってくる」のは、根本的な原因にアプローチできていないからです。

動きが悪くなった筋膜をゆるめるのにストレッチやマッサージは効くの?

固くて滑りが悪くなった筋膜を元のように伸び縮みするようにするにはどうしたらよいでしょうか?

ストレッチ? それともマッサージ?

もちろん、ある程度の効果は期待できると思います。

でも、ストレッチやマッサージは筋肉に対して行うものです。

筋膜へのアプローチではないので、根本的な改善にはならないでしょうね。

最近は「筋膜リリース」と名の付くマッサージグッズが売られていますね。

「あれって効果あるんですか?」

という質問をよくいただきます。

結論から言うと、専門家のサポートがないと効果はあまり期待できないでしょう。

筋膜の固さというのは、3層の膜と膜の間にある潤滑剤(ヒアルロン酸という物質)がサラサラの性質からネバネバに変化して、

自由に動いていたはずの3枚のシート(膜)が、くっつきあって1枚の分厚いシート(膜)のようになった状態です。

その筋膜の固い(滑りの悪い)状態を元の状態に戻すには、筋膜に対してアプローチして、潤滑剤であるヒアルロン酸をサラサラの状態にする必要があります。

そのためには、筋膜の解剖学と生理学の知識が必要なんです。

やはり、専門的な知識と技術をもった筋膜の専門家に任せるのが一番効果的だと思います。

日本は筋膜の後進国なので、ここでの専門家とは海外(アメリカ、イタリアなど)で実績のある治療の

  • 国際コースを日本で受講している
  • 海外へ行って国際コースを受講している

ということで判断できると思います。

足底筋膜炎と筋膜の関係

この文献では、足底筋膜炎を発症した男性に対して、体外衝撃波を足底だけではなく、Fascial Manipulation®の治療ポイント(骨盤、太もも回り、ふくらはぎ回り、足部)に対して実施することで、症状を軽減させることができたとのことが書かれています。

※体外衝撃波とは、患部(足底筋膜炎の場合は足底)に対して照射する方法で痛みを感じとる神経を変性させたり、血管の再生を促すことで痛みを軽減させる治療法

さらに、

「足底筋膜(患部だけ)に体外衝撃波を適用するだけでは、局所的な障害は治癒するが、足底筋膜炎の主な原因を解決するには不十分であり、患者を再発のリスクにさらす可能性がある。

患部(局所)だけでなく、脚(あし)全体の筋膜システムの滑走性を回復させることで、足底筋膜の正しい機能を取り戻せる可能性がある」と述べられています。

もしかすると、あなたの足底筋膜炎が慢性化しているのは、局所だけにアプローチしているからかもしれません。

バレエインストラクターの足底筋膜炎が3回で改善!

「足底筋膜炎」の改善例をご紹介いたします。

「足底筋膜炎」でお悩みの方は多いですね。

当院のを受診する方も「足底筋膜炎」が一番多いかもしれません。

命にかかわるようなものではありませんが、なかなか治らないので「難治性」の疾患とされています。

でもご安心ください。

「足底筋膜炎」は、筋膜への治療(Fascial Manipulation®)ととても相性が良く、多くの方が改善されているのです。

それでは早速、改善例をみてまいりましょう!

バレエインストラクターの「足底筋膜炎」

「足底筋膜炎」でお悩みだったのは、バレエインストラクターのY・Hさん(50代 女性)。

以下、Y・Hさんのお話

6ヶ月ほど前から右足の踵が痛くなってしまいました。

特別なことがあった訳ではないので、これまでの疲労の蓄積が原因ではないかと思います。

子供達にバレエを教えているのですが、トウシューズでは立っていられないし、ルルヴェ(足の裏全体を床につけた状態から踵を持ち上げる動作)もできなくなってしまいました。

これまで整形外科や整体など通っていましたが、一向に良くなりません。

もう子供たちにお手本を見せてあげられないのでは、と不安になってしまいます。

足底筋膜炎が治らないバレエインストラクター、Y・Hさんの症状

先ずは、痛む場所をおたずねしました。

痛むのは土踏まずと踵(かかと)の内側。

次に、痛みの出る動きを確認します。

ルルヴェ(足の裏全体を床につけた状態から踵を持ち上げる動作)。

痛みでルルヴェができません。

バレエインストラクターにとっては致命的ですよね。

足底筋膜炎が治らないバレエインストラクター、Y・Hさんの筋膜をチェック!

Y・Hさんは子供の頃にバレエに出会い、出産や育児でブランクはあるものの、これまでずっと継続されてきました。

恐らく、「今回の症状はバレエ特有の動きによる疲労の蓄積が原因ではないか」と仮説を立てました。

そこで、骨盤から右足全体の筋膜の状態を確認しました。

その結果、筋膜が固くなっているポイントが5か所みつかりました。

赤いポイントが痛みのある所、黄色いポイントが筋膜の固くなっている所です。

黄色い6か所の筋膜をじっくりと調整しました。

足底筋膜炎の治らないバレエインストラクター、Y・Hさんの筋膜を調整した結果

その結果、3回の施術で踵の痛みは消失しました!(期間としては1ヶ月半くらい)

無事にトウシューズも履けるようになり、ルルヴェ(足の裏全体を床につけた状態から踵を持ち上げる動作)もできるようになりました。

更に、Y・Hさんは長年にわたり腰痛にお悩みでした。

特に、寝ている時、朝起き上がる時に痛みがあり、「とにかく、朝が辛い!」と仰っていました。

その為、足底筋膜炎の改善した後も治療を続けてくださり、現在は腰痛からも解放されました!

その後も「長くバレエを続けられるように」と治療を継続されています。

※施術の効果には個人差があります。効果を保証するものではありません。

バレエインストラクター、Y・Hさんからいただいた「患者様の声」

こちらは足底筋膜炎の治らなかったバレエインストラクター、Y・Hさんからいただいた【患者様の声】です。

※クリックで拡大します

Q1:当院を知る前にどんなことで悩んでいましたか?

足底筋膜炎の痛みが続き、整形外科や整体などに通ったが、改善せず、悩んでいました。

Q2:何がキッカケで当院を知りましたか?

ネットで検索し、足底筋膜炎が改善した例を読み、伺いました。

Q3:実際に利用された率直な感想をお聞かせください

筋膜マニピュレーションの事は今まで知りませんでしたが、1回目の施術のあと「治るかも?」と希望が見えてきました。

3回目の施術後、諦めていた痛みがなくなりました。

柿沼先生はとても親身になって改善する方法を探ってくれました。

今後も身体のメンテナンスも兼ねてお願いしようと思います。

※施術の効果には個人差があります。効果を保証するものではありません。

まとめ

ご覧のように「足底筋膜炎」は筋膜の施術(Fascial Manipulation®)ととても相性の良い疾患です。

これまで多くの方が改善されるのをみてきました。

もちろん、効果を保証することはできませんが、あなたの足底筋膜炎もこの治療法なら改善できるかもしれません。

痛みなく競技を続けるためにも、一度試してみてはいかがでしょうか?

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幼少期から大学までサッカー選手になることを夢見ていましたが、怪我を繰り返し、実力的にも難しいと感じてその道を断念。 ならば、「自分が治す人になろう。」と思い、専門学校に入学し理学療法士の国家資格を取得しました。 赤十字病院で整形外科を中心に中枢、内部疾患にも携わりながら約3年間勤務。筋膜マニピュレーション(Fascial Manipulation®)認定セラピスト(日本ではまだ24人しかいない)である院長から2年以上指導を受け、現在は認定セラピストを目指し臨床に専念しています。

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