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【Jリーグ下部組織所属の高校生:グロインペイン】5ヶ月の暗闇を抜けて、日本トップレベルの大学サッカー部に進学するまでの軌跡-前編-

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幼少期から大学までサッカー選手になることを夢見ていましたが、怪我を繰り返し、実力的にも難しいと感じてその道を断念。 ならば、「自分が治す人になろう。」と思い、専門学校に入学し理学療法士の国家資格を取得しました。 赤十字病院で整形外科を中心に中枢、内部疾患にも携わりながら約3年間勤務。筋膜マニピュレーション(Fascial Manipulation®)認定セラピスト(日本ではまだ24人しかいない)である院長から2年以上指導を受け、現在は認定セラピストを目指し臨床に専念しています。

「もう、以前のようにプレーすることはできないんじゃないか……」

将来を嘱望されるトップアスリートであればあるほど、原因不明の痛みは身体だけでなく心をも削っていきます。

実は私自身も、高校時代は寮生活を送りながらサッカーに明け暮れていましたが、3年生の大事な時期を怪我で棒に振り、ほとんどプレーできないという悔しさを味わいました。
あの時の、出口の見えない暗闇の中にいるような感覚は今でも忘れられません。

今回は、度重なる怪我と股関節痛(グロインペイン)に苦しんだ男子高校生が、どのようにして再びピッチで躍動する姿を取り戻したのか。そのストーリーをお伝えします。


■ 患者様プロフィール

  • 年齢・性別: 男子高校生 Oくん(現在は大学生)
  • 職業・競技: サッカー(Jリーグ下部組織所属。現在は日本トップクラスの大学サッカー部所属)
  • お悩み: 来院の5ヶ月前から続く、原因不明の右股関節痛(グロインペイン)
  • 症状:右足でボールを蹴る、走る、ランジ動作やターン(踏み込む)するときに痛みが出る
  • 既往歴: 4年前:右のシンスプリント
    • 高校1年生:右ハムストリングス肉離れ、喘息の悪化(入寮後)
    • 高校2年生:右外側広筋(太もも外側)肉離れ

痛みが出るのは、右股関節周囲。

※写真は本人ご協力していただきました

その場で痛みが出る動きを確認しました。

・ボールを蹴る(振り子のような)動作

・ランジ(踏み込む)動作

※写真は本人ご協力していただきました


以下、Oくんのお話。

5ヶ月前から、走るのもボールを蹴るのも、ダッシュするのも股関節が痛くて……。
チームのトレーナーからは『グロインペイン』と言われて、マッサージやストレッチをしてもらっていますが、あまり変わりません。

他にも電気や鍼治療もやりましたが、どれも効果は一時的。
数日するとまた痛みが戻ってしまいます。
高校3年の大事な時期なのに、自分だけ思うようにプレーできないのが本当に悔しくて。
どうしても良くしたくて、自分でネットで必死に探してここを見つけました。寮から少し距離がありますが、お母さんに頼み込んで、今日連れてきてもらいました。

「何を試しても、良くなる気がしない」
「復帰してもまた別の場所を怪我するのではないか」

そんな不安を抱えながら、ご来院していただきました。


■ なぜ「今までの治療」では治らなかったのか?(Fascial Manipulation®の視点)

当院で最初に行ったのは、これまでの「怪我の歴史」を紐解くことでした。

一見、今の股関節痛とは無関係に見える「4年前のシンスプリント」「過去の肉離れ」

これらによって、彼の足の筋肉を包む「筋膜」はあちこちで柔軟性を失い、全身のバランスを崩す引き金となっていました。

しかし、筋膜調整(Fascial Manipulation®)の視点では、もう一つの大きな隠れた原因に着目しました。
それが、高校入学後の「喘息(ぜんそく)」の悪化です。

一見、呼吸器の問題と股関節の痛みは無関係に思えます
しかし、Oくんにとってはこの視点が改善へ向かう大事な転機となりました。


なぜ、喘息(呼吸)が股関節に影響を与えるのでしょうか?

筋膜は、筋肉だけでなく内臓や神経などを包み込む膜とも密接に繋がっています。

喘息によって呼吸が苦しくなると、胸周りや横隔膜周辺の筋膜に過剰な緊張が生まれます。
この「胸やお腹周りの硬さ」は、筋膜のネットワークを介して、ドミノ倒しのように全身に影響する可能性があります。

つまり、彼の股関節痛は「足の筋膜の硬さ」に加えて、「呼吸器系(内臓)に関連する筋膜の硬さ」が合わさることで、限界を超えて現れたサインだったのです。

筋膜調整(Fascial Manipulation®)では、症状が出ている部位だけでなく、離れた場所にある「硬さの原因」や、内臓機能との関連性まで考慮した包括的なアプローチを行います。

局所的なマッサージや電気治療では見落とされる、この「内側(内臓機能)と外側(筋骨格系)の繋がり」を同時に整えたことが、根本改善の鍵となりました。
下記でどのような過程で改善したか紹介させていただきます。

(Oくんの場合、喘息でしたが、その他の内臓の不調や手術なども全身の筋膜の状態に影響を及ぼす可能性があります。)


■ 痛みのぶり返しを乗り越え「根本的な解決へ」

【初回】筋膜の癒着を丁寧にリリースした結果、その場で痛みは改善!しかし…

初回に施術したのは以下のポイント(黄色い点)。赤い点は痛む場所です。
まずは過去の怪我と、オーバーユース(使いすぎ)の問題だと捉え、右足中心に施術しました。

施術後、その場で痛みは劇的に改善しました!
Oくんの表情にも明るさが戻りました。
「これならいける!」と、可能な範囲で運動を再開しながら1週間様子を見てもらうことに。

しかし、現実は甘くありませんでした。

【2回目】転機:痛みの「根っこ」はどこにある?

「数日で痛みが戻ってしまった……」と、肩を落として来院したOくん。
ここで私は、単なるオーバーユース(使いすぎ)ではない「別の要因」を疑い、再度詳しくお話を伺いました。
そこで浮上したのが、「寮生活による環境変化と、喘息(ぜんそく)の悪化」でした。
喘息の悪化後から怪我が相次いでいたことが判明しました。

アプローチを過去のケガやオーバーユースだけでなく、「呼吸器も考慮した施術」へと切り替えました。
結果、再び施術後には痛みが消失。ここから一気に回復へと向かっていきます。

【3回目】再発の恐怖を乗り越えて

2週間後の3回目。Oくんの口から出た言葉は、希望に満ちていました。

この2週間で痛みは10段階中「2」まで軽減して痛みのぶり返しもありませんでした!

そして、計3回の施術を経て、5ヶ月間彼を苦しめたグロインペイン(股関節痛)から、ついに痛みは全くなくなりました


■ 最高の舞台で、最高のプレーを

その後、彼は無事にサッカーを再開させ、現在は日本トップレベルの大学サッカー部という、さらなる高みでプレーを続けています。

「怪我をする前よりも、身体の状態がよくなり、調子も上がってきています。」

そう語る彼は、再発の恐怖に怯えている様子はありませんでした。
大好きなサッカーを思い切り楽しめる日常を、取り戻したのです。


■ しかし、物語には「続き」がありました……

股関節の悩みから解放され、夢の大学サッカー部への進学を目前に控えたある日のこと。
スポーツ推薦の受験直前という最悪のタイミングで、今度は「両膝の裏に謎の激痛」が彼を襲いました。

「せっかく股関節が治ったのに、なぜ今度は膝なんだ……?」

受験直前、将来にも関わるこのタイミング。
絶望しかけた彼を救ったのは、やはり「全身のネットワーク」を読み解く筋膜の視点でした。
逆転合格を掴み取ったエピソードは、次回の記事で詳しくお伝えします。

(次回:大学進学を阻む「謎の両膝痛」編へ続く)

■ 同じ悩みを持つ方へ

痛みがある場所だけを見ていても、解決しないことがあります。

特に、スポーツに打ち込む方にとって、過去の怪我や、一見関係なさそうな体調の変化(風邪、喘息、お腹の不調など)が、今の痛みの「真犯人」であることは少なくありません。

もしあなたが、「どこに行っても治らない」「怪我を繰り返してしまう」と悩んでいるなら、それはあなたの根性が足りないわけでも、才能がないわけでもありません。ただ、身体の繋がりを紐解く「過去の怪我や病気」が見落とされているだけかもしれません。

私たちは、その症状の原因を一緒に見つけ出し、あなたが再び全力で輝けるよう、全力でサポートします。


柿沼指圧整体院より

もし、今回の症例のように「原因不明の痛み」でお悩みでしたら、まずは一度お話を聞かせてください。
あなたに合わせたオーダーメイドの施術プランをご提案します。

「まずは相談だけ」という方も大歓迎です。お問い合わせをお待ちしております。

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幼少期から大学までサッカー選手になることを夢見ていましたが、怪我を繰り返し、実力的にも難しいと感じてその道を断念。 ならば、「自分が治す人になろう。」と思い、専門学校に入学し理学療法士の国家資格を取得しました。 赤十字病院で整形外科を中心に中枢、内部疾患にも携わりながら約3年間勤務。筋膜マニピュレーション(Fascial Manipulation®)認定セラピスト(日本ではまだ24人しかいない)である院長から2年以上指導を受け、現在は認定セラピストを目指し臨床に専念しています。

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