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浅筋膜×自律神経の関係|Fascial Manipulation®国際コース全過程修了しました!

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Fascial Manipulation レベル4 講師Pina Cultrera先生・Lorenzo Freschi先生と修了記念
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幼少期から大学までサッカー選手になることを夢見ていましたが、怪我を繰り返し、実力的にも難しいと感じてその道を断念。 ならば、「自分が治す人になろう。」と思い、専門学校に入学し理学療法士の国家資格を取得しました。 赤十字病院で整形外科を中心に中枢、内部疾患にも携わりながら約3年間勤務。筋膜マニピュレーション(Fascial Manipulation®)認定セラピスト(日本ではまだ24人しかいない)である院長から2年以上指導を受け、現在は認定セラピストを目指し臨床に専念しています。

皆さま、こんにちは。

先日、Fascial Manipulation®(筋膜マニピュレーション)レベル4を受講してまいりました!
今回のテーマは「浅筋膜と自律神経」。
皮膚のすぐ下にある浅筋膜が、冷えやむくみ、自律神経の乱れにどう関わるのか——その核心に迫る5日間でした。

Fascial Manipulation® は、イタリアの理学療法士 Luigi Stecco 氏が開発した筋膜への手技体系です。
レベル4は最終コースにあたり、これでレベル1から4まで全コースを修了したことになります
長い道のりでした…!

今回の講師は、イタリアから来日された Pina Cultrera 先生(MD)と Lorenzo Freschi 先生(PT)。
医学的知見と技術に圧倒される日々でした。

日々、痛みや不調でお悩みの方と向き合う中で、私は考えることがあります。

「なぜ、この方の痛みは改善しにくいのか」
「もっと短期間で楽になっていただくには、何が必要なのだろうか」

今回のコースでは、その解決の糸口になりそうな内容を学びました。
「この視点があれば、もっとよくできる方が増えるかもしれない」と、静かに興奮していた5日間でもありました。

経験上、症状の改善に期間を要する方は、冷えやむくみ、冷えやむくみ、眠りの浅さやだるさといった自律神経の不調を同時に抱えていることが少なくありません。

本日は、今回学んだことと、それが皆さまの不調改善にどう役立つのかを、できるだけわかりやすくお伝えします。

浅筋膜とは? 身体を守る「恒常性」と皮膚の下のセンサー

浅筋膜(せんきんまく)とは、皮膚のすぐ下にある結合組織の層で、感覚神経や自律神経の線維が豊富に分布している組織です。
まずは、この浅筋膜を理解するための前提として「恒常性」についてお話しします。

恒常性(ホメオスタシス)— 身体の自動調整機能

「恒常性」という言葉を聞いたことはありますか?
少し難しく聞こえるかもしれません。

たとえると、家にある「エアコンの自動調整機能」のようなものです。

・暑ければ汗をかいて熱を逃がす
・寒ければふるえて熱を作る

血圧や水分量、心拍数なども常に「ちょうどよい状態」を保とうとする

この「体内の環境を安定させて、生きやすい状態を保つ力」を恒常性(ホメオスタシス)と呼びます。

ポイント

  • 恒常性(ホメオスタシス)とは、体温・血圧・心拍数などを「ちょうどよい状態」に保つ自動調整機能
  • 浅筋膜は皮膚のすぐ下にあり、感覚神経と自律神経の線維が豊富に分布している
  • 浅筋膜は体温・血流・リンパを調節する「超高性能なセンサースーツ」の役割を担っている

浅筋膜は「超高性能なセンサースーツ」

では、身体はどうやって「今は暑い」「ここに負担がかかっている」と気づき、恒常性を作動させているのでしょうか?

ここで重要になるのが、皮膚のすぐ下にある浅筋膜です。
筋膜というと「筋肉を包む膜」をイメージされがちですが、浅筋膜はそれとは別の層にあります。

浅筋膜には、感覚神経と自律神経の線維が豊富に分布しています。
さらに、体温調節に関わる血管のネットワークやリンパ節もこの浅筋膜に存在しています。
つまり、皮膚のすぐ下はただの膜ではありません。
外からの刺激や体内の変化を感知し、脳や自律神経に伝える「超高性能なセンサーが密集した場所」なのです。

なぜ冷え・むくみがあると痛みが改善しにくいのか?

臨床の中で、以前から気づいていたことがあります。
「皮膚の下がつまみにくい、厚い、硬い」と感じる方は、痛みが長引きやすい傾向があるということです。
そうした方は、むくみや冷え、更年期の不調といった自律神経の症状も同時に抱えていることが多いのです。

今回の学びを通じて、その理由が論理的に整理できました。
浅筋膜の癒着が不調を引き起こすメカニズムは、以下のような悪循環として説明できます。

1. 何らかの原因で浅筋膜が癒着し、硬くなる

2. そこに密集しているセンサーが正常に働けなくなる

3. 脳や自律神経に「異常なエラー信号」が送られ続ける

4. エラー信号を受けた自律神経が過剰に反応する

5. 恒常性がうまく働かなくなり、血流の悪化(冷え)やリンパの停滞(むくみ)が起こる

6. これがさらに浅筋膜の状態を悪化させ、1に戻る

この悪循環が続くかぎり、痛みのある箇所だけにアプローチしても症状はなかなか改善しません。
皮膚の状態を整えることが、改善への第一歩になることもあるのです。

ポイント

  • 浅筋膜が癒着して硬くなると、センサーが正常に働けなくなり自律神経に異常信号が送られ続ける
  • 自律神経の過剰反応により恒常性が乱れ、冷え・むくみが発生し、痛みがさらに長引く悪循環に陥る
  • 痛みのある箇所だけでなく、浅筋膜(皮膚の下)の状態を整えることが改善の第一歩になり得る

今回の学びが皆さまにとってどう役立つか

正直、頭がパンクしそうなほどの情報量でした。
これまでの施術コンセプトとは異なるアプローチだったため、食らいつくのに必死でした。

しかし、今まで以上に広い視点を持って施術に臨めると確信しています。
冷えやむくみ、自律神経の乱れを含めた「身体全体のつながり」から原因を追求できるようになったことは、大きな収穫です。

こんな方は一度ご相談ください

・痛みがずっと長引いている
・整体院に通ってもスッキリしきらない
・痛みだけでなく、冷えやむくみも気になる
・更年期以降の不調と身体の痛みが重なっている
・「年齢のせい」と言われたが納得できない

不調の背景は人それぞれです。
だからこそ、局所だけでなく全体のつながり、あなたの身体の歴史から原因を追求していきます。
今回学んだ浅筋膜へのアプローチも含め、あなたに合った施術を組み立てます。

※Fascial Manipulation®レベル4修了認定証

次なる目標 — イタリアでの認定試験

今回の学びで終わりではありません。
私の次の目標は、イタリアで開催される Fascial Manipulation® 認定セラピストの試験に挑戦し、合格することです。

私がこの道を志すきっかけとなった Fascial Manipulation®。
高校生の頃、自分自身のケガがなかなか改善しなかったとき、Fascial Manipulation® の施術を受けて救われた経験があります。
「自分も同じように、身体の不調で悩む方を助けられる人になりたい」——そう思ったのが、セラピストを目指した原点です。
認定セラピストになること自体が目的ではありませんが、一つの大きな目標として追いかけてきました。

インドでコースを受講したり、
子どものミルクをあげながらテスト勉強をしたり、
つくばに片道2時間かけて通ったり、
振り返れば、コースを受講するたびにいろんなことがありました。
今となれば全部いい思い出です!

知識と技術の研鑽を続けて認定セラピストとなり、より多くの方の症状を改善できるようになりたいと思っています。
まだ期間はあるので、今回の学びも活かしながら日々の臨床に全力で向き合ってまいります!

長引く痛みや不調でお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
一緒に、身体全体の状態を整え、改善を目指していきましょう。

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幼少期から大学までサッカー選手になることを夢見ていましたが、怪我を繰り返し、実力的にも難しいと感じてその道を断念。 ならば、「自分が治す人になろう。」と思い、専門学校に入学し理学療法士の国家資格を取得しました。 赤十字病院で整形外科を中心に中枢、内部疾患にも携わりながら約3年間勤務。筋膜マニピュレーション(Fascial Manipulation®)認定セラピスト(日本ではまだ24人しかいない)である院長から2年以上指導を受け、現在は認定セラピストを目指し臨床に専念しています。

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