ベネット骨棘・インピンジメントと診断された高校球児が、再び全力投球できるまで
「もう半年も、全力で投げられていないんです……」
そう話してくれたのは、寮生活を送りながら甲子園を目指す高校2年生のK君とお父様でした。
整形外科での診断は「インピンジメント症候群」と「ベネット骨棘」。
骨に棘(とげ)ができていると言われ、リハビリに励む日々。しかし、どれだけ休んでも、どれだけ肩をケアしても、リリースの瞬間に走る鋭い痛みは消えませんでした。
「いつになったら、全力で投げられるようになるのか…」
そんな不安を抱えて来院されたA君の本当の原因は、実は「肩」そのものではありませんでした。
以下Kくんのお話
半年前から徐々に投球時に肩の痛みが出てきました。
リリースするときが特に痛いです。
整形外科では、「インピンジメント症候群」と「ベネット骨棘」と診断され、
リハビリをしていましたがあまり改善されません。
自分としては、肩甲骨や首の可動域の狭さも気になっています。
なるべく早く復帰して遅れを取り戻したいです。

肩が痛くて手が背中に回しづらいKくん
※写真は本人にご協力いただきました
この記事の内容
1. 身体の歴史を遡る:10年前の「肘の痛み」が残した爪痕
カウンセリングで詳しくお話を伺うと、重要な事実が見えてきました。
- 小学生時代の右肘痛: 3ヶ月間「投球禁止」で痛みは消えたが、根本的なケアはしていなかった。
- 同時期~現在まで起きていた手の震え: 細かい作業をすると指先が震える。首の可動域も極端に狭い。
実は、ここに大きなヒントがありました。
小学生の時に痛めた肘の筋膜は、「休んで痛みが消えた」だけで、硬さはそのまま残っていた可能性が高いのです。
その硬さをかばいながら数年間投げ続けた結果、肩や首に過度な力みが生じ、神経や血管を包む筋膜(神経外膜など)まで硬くなっていた可能性があると考えました。
指先の震えや首の硬さも、神経の滑走性(神経が周囲の組織の中をスムーズに動く性質)が低下しているサインではないかと捉えました。
2. なぜ「肩」ではなく「手」や「肘」を施術するのか
評価の結果、A君の肩の動きを邪魔していたのは、以下の意外なポイントでした。
赤い点=痛む場所
黄色い点=施術した場所

【実際にアプローチした主な部位】
- 肘の内側・外側
- 親指と人差し指の間
- 首の横(斜角筋)
- 肩甲骨の内側・脇の下
など
「肩が痛いのに、なぜ肘や手をやるんですか?」と驚いていたA君。
しかし、筋膜は全身を繋ぐボディスーツです。末端の手や、過去に痛めた肘の筋膜の硬さがあることで、結果として最終地点である「肩」に無理な負担が集中していたのです。
もちろん肩もチェックしたのですが、上記のようなポイントのほうが筋膜の硬さを感じました。
3. 3回の施術で「全力投球」へ。
施術の経過
| 回数 | 経過・状態の変化 |
| 初回 | 施術後、40mのキャッチボールが8割の強度で可能に。 |
| 2回目 (初回から1週間後) | さらに距離・強度を上げてもほぼ痛みなし。 |
| 3回目 (初回から3週間後) | 痛み・違和感が完全に消失。 全力投球が可能に! |
全3回の施術後、小学生の頃から悩んでいた「指先の震え」も軽減し、首がスムーズに回るようになりました。 神経を包む筋膜が整ったことで、長年の神経伝達のトラブルまで解消に向かいました!

肩や肩甲骨の可動域が広くなり、投球時の痛みも消失
※写真は本人にご協力いただきました
4. 同じような症状でお悩みの方へ:診断名がすべてではない
「骨に棘があるから」「インピンジメントだから」
そう言われると、もう治らないのではないかと絶望的な気持ちになるかもしれません。
しかし、K君のケースが証明してくれたように、「骨や関節に異常があっても、痛みの真犯人は別にある」ことは多々あります。
特にスポーツ選手の場合、過去の捻挫や打撲が「忘れた頃に」今の痛みを引き起こしているケースが非常に多いのです。
- 休んでいるけれど痛みが引かない
- リハビリをしているが変化がない
- どこに行っても「使いすぎ」と言われるだけ
もしあなたが今、そんな状況にあるなら、一度「身体の歴史」を一緒に紐解いてみませんか?筋膜のつながりを整えれば、またマウンドに立てる日は必ず来ます。
野球肩・スポーツ障害でお悩みの方へ
「もう一度、思い切り投げたい」その想いを全力でサポートします。
まずはあなたの身体の歴史をお聞かせください。

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