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【セレクション2週間前の膝痛】診断名と本人の感覚のズレ。絶体絶命のピンチを救った「内臓とのつながり」-後編-

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幼少期から大学までサッカー選手になることを夢見ていましたが、怪我を繰り返し、実力的にも難しいと感じてその道を断念。 ならば、「自分が治す人になろう。」と思い、専門学校に入学し理学療法士の国家資格を取得しました。 赤十字病院で整形外科を中心に中枢、内部疾患にも携わりながら約3年間勤務。筋膜マニピュレーション(Fascial Manipulation®)認定セラピスト(日本ではまだ24人しかいない)である院長から2年以上指導を受け、現在は認定セラピストを目指し臨床に専念しています。

前編では、Oくん(Jリーグ下部組織所属の高校生)が5ヶ月間苦しんだ股関節痛(グロインペイン)の原因が、実は「過去の怪我」と「喘息(内臓の筋膜)」のダブルパンチだったというお話をしました。

前編はこちら
【Jリーグ下部組織所属の高校生:グロインペイン】5ヶ月の暗闇を抜けて、日本トップレベルの大学サッカー部に進学するまでの軌跡-前編-

今回はその半年後、日本トップレベルの大学サッカー部への入部をかけた、正念場に現れた「新たな試練」と、その結末についてお伝えします。

■ セレクション直前の再来院

「先生、またお願いします……。あと2週間で大学入学のセレクションなんです」

そう言って、お母さんと共に再び来院したOくん。
前回の股関節痛はすっかり完治していましたが、
今回は「膝裏の痛み」。
しかも今回は両側で症状がでていました。

病院での診断は「膝窩筋(しつかきん)の炎症」。

しかし、Oくん本人の感覚は少し違っていました。
「膝裏なんですけど、もっと中の方が痛いんです。でも、この動きをしたら必ず痛いというわけでもなくて……」

病院の診断名と、本人の訴える場所のズレ
そして特定の動きに依存しない、どこか掴みどころのない痛み。
一緒にいらしたお母さんの表情も不安に満ちていました。

「いつも大事なときに、どこかしら痛くなってしまうんです。もう、藁をもすがる思いで来ました……」

母としての切実な祈りと、息子の努力を見てきたからこその焦り。その想いが痛いほど伝わってきました。


■ 患者様プロフィール

  • 年齢・性別: 男子高校生 Oくん(現在は大学生)
  • 職業・競技: サッカー(Jリーグ下部組織所属。現在は日本トップクラスの大学サッカー部所属)
  • お悩み: 来院2週間前から両側の膝裏の痛みを発症
  • 症状:走る、ランジ動作やターン(踏み込む)するときに痛みが出る
  • 既往歴:
    • 4年前:右のシンスプリント
    • 高校1年生:右ハムストリングス肉離れ、喘息の悪化(入寮後)
    • 高校2年生:右外側広筋(太もも外側)肉離れ
    • 高校3年生:右股関節痛(グロインペイン)

痛むのは両側の膝裏でした。

※写真は本人にご協力していただきました。

以下、Oくんのお話。

セレクションに向けて、サッカーと持久走のトレーニングをしていました。
調子が段々上がってきていたのですが、2週間前から、急に痛み始めました……。
今は早歩きでも痛みが出てしまいます。
病院では、「膝窩筋の炎症」といわれました。

このままだと、十分に練習できないし、セレクションに間に合うかも不安です。

人生を左右するかもしれない大きな転機を前にして、思わぬ試練に直面したOくん。
その表情には、隠しきれない不安がにじんでいました。

■ 違和感:なぜ「走る強度」に比例して痛むのか?

ジョギング程度なら大丈夫です。でも、600m×3本のようなインターバル走(高強度の走り)をやると、終了間際には痛みが10段階中『8』まで跳ね上がります
でも、走り終わって10分もすると落ち着いてくるんです。

「特定の動作」ではなく、「運動の負荷(強度)」によって痛みが引き起こされ、休むとすぐに落ち着く。
この現象に違和感を覚えました。


■ 筋膜調整(Fascial Manipulation®)でなぜ治ったのか?

なぜ、膝の「中の方」が、追い込んだ時だけ激痛に襲われるのか?

一般的な整体やマッサージでは、膝の筋肉や関節を疑います。
しかし、Fascial Manipulation®(筋膜マニピュレーション)には、特定の動きで痛まない」原因がはっきりしない痛み」や「場所を特定しにくい痛み」がある場合、内臓機能を包む筋膜の状態の悪さを疑うという独自の視点があります。

今回、私が着目したのは「呼吸数と膝の連動」です。

インターバル走のような激しい運動では、もちろん足への負担も大きくなります。
それだけでなく、大量の酸素を取り込むために内臓(肺や横隔膜)がフル稼働します。
Oくんには「喘息」という内臓機能に関わる既往歴があり、その周囲を包む筋膜がもともと硬くなりやすい傾向がありました。
これらを踏まえて、以下のように考えました。

  1. 高強度の運動による負荷: インターバル走のような激しい運動で呼吸が激しくなり、もともと喘息の影響で硬くなっていた「内臓周りの筋膜」に高い負荷がかかります。
  2. 全身のバランス崩壊: 内臓を包む筋膜(内側)と足の筋膜(外側)は互いに影響し合っています。呼吸が激しくなることで内側の緊張が高まり、全身でバランスを取っていた筋膜の緊張が限界に達します。
  3. 膝が「一番の被害者」: 全身のネットワークがパツパツに張り詰めた結果、悲鳴を上げたのが膝だったのです。

いわば、膝そのものの故障ではなく、「身体の内側のキャパシティオーバー」が膝の痛みとしてサインを出していたのではないかと思います。


■ 鬼気迫る状況での施術

【初回】足だけでなく、呼吸器も考慮した施術

初回に施術したのは以下のポイント(黄色い点)。赤い点は痛む場所です。

施術後、その場での痛みはなくなりました!

【2回目】走れるようにはなったが…

「走れるようにはなりました!」と、痛みは残るもののトレーニングを再開できるまでに回復していました。
ただ、人生を左右するかもしれないセレクションです。
ベストパフォーマンスで臨めるように、丁寧に2回目の施術も行いました。

■ 沈黙のあとの、最高の笑顔

2回目の施術を終え、彼はセレクションへと向かいました。
それからしばらく、彼からの連絡はありませんでした。

(無事にセレクションを受けられただろうか……)
(またどこか別の場所が痛くなっていないだろうか……)

正直、私も気が気ではありませんでした。
お母様と本人の不安そうな表情を思い出すたび、祈るような気持ちで日々を過ごしていました。

そして、2回目の来院から1ヶ月が経った頃。
治療院のドアを開けて、Oくんがやってきました。

「先生、痛みが全然なくなって、無事にセレクション受けられました!……合格しました!

この上ない報告をしてくれました…!

5ヶ月の股関節痛(グロインペイン)を乗り越え、セレクション直前の正体不明な膝痛をも跳ね返した彼。
再会を経て、「日本トップクラスの大学サッカー部」という新たなステージを勝ち取ったのです。


■ 同じ悩みを持つ方へ

大切なセレクションを前に、膝の痛みで動けなくなってしまったOくん。
焦りと不安でいっぱいの彼の姿は、かつての私自身と痛いほど重なりました。

私も高校時代、サッカーに明け暮れる寮生活の中で、大事な時期に怪我を繰り返し、チャンスを逃すという言葉にできない悔しさを味わった一人だからです。

そんな絶望の中にいた私を救ってくれたのが「筋膜調整(Fascial Manipulation®)」でした。
その感動が、私がセラピストになった原点です。

今回、無事に痛みを克服し、再び前を向くOくんの姿を見て、改めて確信しました。 「どこへ行っても良くならなかった痛み」の解決の糸口は、痛い場所だけではなく、全身のつながりに目を向ける必要がある。

あなたが積み重ねてきた努力を、怪我で終わらせたくない。
まずはその想いを聞かせてください。


柿沼指圧整体院より

セレクションや大会直前の痛みにお悩みの方へ。
特定の動きで痛まない」や「原因がはっきりしない痛み」、「場所を特定しにくい痛み」がある場合、内臓機能を包む筋膜の状態の硬さがその症状を引き起こしている可能性があります。
症状をあなたの人生の歴史から紐解く、柿沼指圧整体院の筋膜調整(Fascial Manipulation®)で、
最高のパフォーマンスを取り戻しませんか?
お問い合わせをお待ちしております。

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幼少期から大学までサッカー選手になることを夢見ていましたが、怪我を繰り返し、実力的にも難しいと感じてその道を断念。 ならば、「自分が治す人になろう。」と思い、専門学校に入学し理学療法士の国家資格を取得しました。 赤十字病院で整形外科を中心に中枢、内部疾患にも携わりながら約3年間勤務。筋膜マニピュレーション(Fascial Manipulation®)認定セラピスト(日本ではまだ24人しかいない)である院長から2年以上指導を受け、現在は認定セラピストを目指し臨床に専念しています。

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