【活動報告】Fascial ManipulationⓇ国際コースレベル3に通訳として参加してきました!
先月、Fascial Manipulation®︎国際コースのレベル3が開催されました。
そのコースに通訳として参加して来ましたので、その【活動報告】です。
今回、院長の私は通訳でしたが、副院長は参加者でした。
副院長のレポートはこちら
この記事の内容
通訳2年目の成長と豪華な講師陣

昨年初めてレベル3の通訳を務めた際は、内容の難しさから極度に緊張し、苦労したことを記事(https://knowledgeablehand.com/level-3-2024/)にも書きました。
しかし、今年は2回目のレベル3コース通訳ということもあり、昨年の経験と事前の綿密な予習が実を結び、終始落ち着いて通訳を行うことができました。(盛り込みたい要素2)
今年の講師は、Gian Luca Depriori先生(PT)とAnna Davenport先生(MD)のお二人でした。
お二人とも、Fascial ManipulationⓇの創始者であるStecco家から直接指導を受けた、臨床と教育のプロフェッショナルです。
Gian Luca先生は昨年に引き続き2年連続で来日されました。
また、Anna先生は2017年にイタリアでレベル3コース(https://knowledgeablehand.com/fascial-manipulation-in-italy/)を共に参加者として受講した仲間で、それ以来の友人です。

※左から通訳の須賀先生、Gian Luca 先生、Anna先生、私
貴重なエピソード:Anna先生によるめまい治療
コース期間中には、私自身にとって非常に貴重な経験がありました。
以前から数ヶ月に一度発症するめまいの症状について、講師の一人であるAnna Davenport先生に直接、治療をしてもらうことができたのです。
コースの3日目に久しぶりにめまいにみまわれてしまいました。
恐らく、疲労が原因でしょう。
それをAnna先生に話すと、「ちょっとそこに横になって」と仰ってくださり、治療が始まりました。
Fascial ManipulationⓇでは、めまいを受容器配列(レセプター:感覚器官)の問題としてとらえて施術を組立てます。
内部機能障害を専門とするAnna先生の正確な評価と治療は、まさにレベル3で学ぶ内容を体現しており、その経験は私自身の臨床に大きなヒントを与えてくれました。
そして、なんとその夜からめまいの症状はなくなってしまいました。
Gian Luca 先生の治療デモンストレーション
Gian Luca 先生の治療デモンストレーションでは、多くの学びがありました。
それだけでなく、レクチャーの合間にGian Luca 先生がAnna先生を治療して、それを見学しながらディスカッションする機会にも恵まれました。
Gian Luca 先生の触診の手際の良さ、施術のリズムはとても参考になりましたね。

※ちなみに、受講生は試験中でした(背後に写るグリーンのTシャツは副院長です)
Carla先生の解剖写真
Anna先生の講義中には、Gian Luca先生が、Carla Stecco先生が実際に行った解剖の写真を、私にみせてくださいました。
それは、腰椎1番の高さの断面図で、筋組織や内蔵などは薬剤を用いて取り除き、筋膜などの結合組織と骨だけを残した貴重なものでした。
みなさんにお見せできないのは残念ですが、この解剖学的裏付けの資料は、私たちが臨床で扱っている筋膜のつながりを、より深く理解する助けとなりました。
こういう貴重な機会があるのも通訳の特権ですね。
まとめ

2年連続でレベル3コースの通訳を務めさせていただき、通訳技術の向上はもちろんのこと、講師の先生方や協会の皆様、そして受講生の皆さんと濃密な時間を過ごすことができました。
昨年は「緊張」でしたが、今年は「充実」と「学び」が色濃い5日間でした。
この経験で深まった内部機能障害に関する知識と、先生方の卓越した臨床能力を間近で見て得たインスピレーションを、今後の私の臨床、ひいては皆さんの治療に還元できるよう、日々精進してまいります。